カーリースの残価とは?契約方式の違いを知ってトラブルを防ごう
更新日:2023年12月16日 作成日:2018年05月28日
カーリースには残価設定があるものが多いですが、そもそも残価とは何を意味するのでしょうか?カーリースを利用する前に知っておきたい残価についてご紹介するとともに、カーリースの2つの契約方式やディーラーで提供されている残価設定ローンとの違いについても解説します。
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カーリースの「残価」とは?
残価設定とは
残価設定とは、リース期間満了後にどれくらいの価値が残っているか=残価をあらかじめ設定し、車両本体価格から差し引くというものです。
たとえば200万円の車を5年リースした場合、5年後の残価(査定額)を30万円で設定したとすると、差し引き170万円となります。
残価設定ありのカーリースでは、この170万円をもとに毎月のリース料金を算出することになります。
一般的に、残価はグレードや年式といった車種そのものの価値や、リース期間中の走行距離をどれくらいに設定するかなどに応じて変化していきます。
残価を高めに設定すれば、毎月のリース料金の対象となる車両本体価格も下がりますので、リース料金を安く抑えることにつながります。
カーリースには「オープンエンド」「クローズドエンド」の2種類の契約方式がある
オープンエンド契約
オープンエンド契約は、前述した残価設定の残価額を契約者に公開する契約方式を指します。契約満了時には車を原状回復しての返却が前提となります。
オープンエンド契約では契約者の同意があれば残価を高く設定し、月々の負担を減らすことが可能になりますが、契約満了での車の返却時にマイナス査定となり実際の査定額が残価を下回った場合は、その差額の精算が求められます。
クローズドエンド契約
オープンエンド契約では残価が設定されるのに対し、クローズドエンドは設定した残価を契約者に公開しない契約方式を指します。
残価は契約者に知らされることがないため、契約満了時に残価より最低額が低くなった場合も差額を契約者に請求することはありません。
残価の扱いが異なる2つの契約方式それぞれのメリット・デメリット
オープンエンドとクローズドエンド、この2つの契約方式の違いによってどういったメリット・デメリットが生じるのかを確認してみましょう。
オープンエンド契約のメリット・デメリット
オープンエンド契約は、残価を高く設定すれば月額料金を下げられるのが大きなメリットといえるでしょう。ただし、最終回に残価を支払って、車を買い取る場合は大きな金額の支払いが生じます。
また、返却する場合でも車の状態によっては最低額が下がり、残価を下回ることがあります。その差額の支払いが発生する可能性があることはデメリットになります。
さらに、残価維持のために走行距離制限を超えないようにしたり、マイナス査定の原因になるような傷やへこみがつかないように気を使って車を使用したりしなければならないことをデメリットに感じる方も少なくありません。
クローズドエンド契約のメリット・デメリット
クローズドエンド契約では残価精算がないので、車の使い方に気を使う必要がありません。
そのため車に傷や汚れが付きやすいアウトドアやオートキャンプなども気兼ねなく楽しめるのは大きなメリットといえます。
契約満了時に大きな支払いが発生することがないので、安心してカーライフを満喫できるでしょう。ただし、残価が公開されないので契約満了時に残価を支払って車を買い取る、という選択肢はありません。
また、オープンエンド契約と比較すると月額料金が高額な傾向にあること、長期契約が条件になるなどのデメリットもあります。
残価トラブルを防ぐにはそれぞれの特徴を知っておくことが大切
契約内容はしっかりと確認する
カーリースの契約時には、そのリースがどちらの契約方式を採用しているのかを必ず確認しておきましょう。
オープンエンド契約、クローズドエンド契約それぞれの特徴やメリット・デメリットを把握し、納得したうえで契約するのであれば残価トラブルに悩まされる可能性は低くなります。
自分の車の乗り方にどちらが合っているのかをよく検討する
車の使い方や、理想とするカーライフは人によって異なります。自分の車の乗り方にはどちらの契約方式が向いているのかを事前によく考えましょう。
オフロードを走行する機会が多い、車の傷みを気にすることなく自由なカーライフが楽しみたい、また最後に大きな支払いが発生する危険は避けたいのであれば、クローズドエンド契約が向いています。
一方少しでも月額料金を安く抑えたい、車の使用頻度が少なく、運転には自信があるので傷やへこみの心配はあまりない、というのであればオープンエンド契約がいいかもしれません。
最終的に車をどうしたいかも視野に入れる
カーリースは、原則として車の返却が前提となっているサービスです。
一般的なカーリースの契約満了時の選択肢は車をそのまま返却して契約を終わらせる、同じ車を再リースして乗り続ける、新しい車に乗り換える、の3パターンから選択できますが、オープンエンド契約の場合は残価を支払って買い取ることができるカーリース会社もあります。
そのため、最終的に車をどうしたいのかを考慮して契約方式を決めることをおすすめします。
なお、現在はクローズドエンド契約でも車がそのままもらえるカーリースや、オプションプランの追加によって車を自分のものにできるカーリースもあります。
残価設定ローンについても知っておこう
カーローンにはいろいろな種類がありますが、その中に「残価設定ローン」というものがあります。
近年ディーラーが力を入れているので、耳にしたことがある方の多いのではないでしょうか。
ここでは、残価設定ローンとはどういったものなのか、残価設定ローンのメリット・デメリットについて詳しく解説していきます。
「残価設定ローン」とは
残価設定ローンとは、ローンの返済期間満了時点の車の予想残価(予想下取り価格)をあらかじめ設定し、残価を最終回まで据え置いて残りの金額を借入れ、月割して返済していくというものです。
例えば、5年間の残価設定ローンで250万円の車を購入し、この車の5年後の下取り価格が100万円であると設定された場合、250万円から100万円を差し引いた150万円を5年間で支払っていくことになります。
ただし、最後に残価の100万円を支払わなくてはなりません。
なお、「車を買い取らずに返却する」「新しい車に乗り換える」という選択肢もあります。
利息は高くなる傾向がある
残価設定ローンに限らず、ローンには金利があり利息が発生します。
残価設定ローンでは残価を最終回に据え置く分借入元金が減らず、利息が高額になるケースがある点に注意が必要です。
カーリースと残価設定ローンの違い
初期費用について
カーリースは頭金なしで利用できることに加え、登録時諸費用もリース料に含まれているので初期費用0円でカーライフが始められます。
対して残価設定ローンでは、頭金なしとした場合でも登録時諸費用は別途支払いを求められます。
諸費用の金額は車種によって異なりますが、普通車のガソリンモデルでは20万円を超えることも少なくありません。
残価設定ローンはある程度のまとまった資金がないと利用できないといえるでしょう。
月々の支払いに含まれる項目について
残価設定ローンの月々の返済額に含まれているのは、借入元金(車両代金)と利息のみです。税金や車検費用などの維持費は別にその都度用意しなければなりません。
一方、カーリースでは月額料金に契約期間中の車に関する税金と自賠責保険料がコミコミです。
プランによっては車検費用やメンテナンスの費用なども月額料金にまとめられるので、サブスク感覚の定額の支払いでカーライフが維持できるという違いがあります。
車の選択肢について
一般的なカーローンはディーラーのほか銀行などの金融機関でも提供があります。ただし、残価設定ローンはディーラーなどの販売店のみが提供するローンです。
そのため車の選択肢は、そのディーラーが扱うメーカーの車に限定されます。また、ディーラーにもよりますがそのメーカーの車の全車種で残価設定ローンが利用できるわけではなく、一部の車両に限られることもあるようです。
その点カーリースでは、自由に車が選択できます。複数のメーカーの幅広い車種を扱っているカーリース会社がほとんどなので、メーカーの垣根を超えた車選びが可能です。
契約について
残価設定ローンは、車購入のための資金を借りる金融商品であり、残価設定ローンの契約は端的に言うと「借金」です。
車は所有権留保によって完済まではディーラーもしくはローンを提供している信販会社の所有となりますが、ローンを完済すると所有権は契約者に移ります。
それに対しカーリース契約は、資金を借り入れるのではなく車を借りるサービスであり、借金ではありません。車の所有者はカーリース会社であり、使用者が契約者になるという違いがあります。
カーリースの仕組みと特徴をおさらい
カーリースは、カーリース会社に毎月定額の料金を支払うことで車を長期にわたって貸し出してもらえる仕組みになっています。
車の所有者の名義はカーリース会社になりますが、「使用者」の欄に契約者の名前が記載されます。
契約者は長期にわたって同じ車をマイカーのように使用することができます。
月々のリース料には車両価格や新車登録諸費用の他にも、契約期間中の各種税金、自賠責保険料、車検基本料などの諸費用も含まれていることが一般的です。
車はあくまでも借り物で、所有者の名義はカーリース会社となるため、契約満了後は車を返却しなければなりません。
・初期費用が必要ない
車を購入する時は、まとまったお金を用意する必要があります。ローン購入する場合でも基本的には頭金が必要なので、数十万円といった初期費用が発生します。
それに対して、カーリースは頭金が必要ありません。
頭金が不要なため、まとまった初期費用を用意できなくても新車に乗ることができるのがカーリースのメリットです。
もちろんカーコンカーリースも、頭金0円で契約することができます。
・各種税金や車検費用などのまとまった支払いを心配しなくて済む
カーリースの月額費用には、各種税金や自賠責保険料などが含まれているため、月々のリース料のほかに大きな支払いが発生しません。
通常の購入であれば月によって税金の支払いや車検費用が発生するのでまとまったお金を用意しておく必要があります。
これらの出費は忘れたころにやってくるので、家計管理が大変です。
カーリースの場合、車にかかるほとんどの費用が含まれている月々のリース料さえ払っていれば、家計の予測が立てやすくなり心理的な負担が少なくて済みます。
また、法人や個人事業主の方は、リース料全額をそのまま経費計上できる可能性が高いので、経費管理がラクですし節税にもつながります。
・車のメンテナンスをカーリース会社に任せられる。
カーリース会社の中には、月々の支払いにメンテナンス費用を含むプランを用意しているところもあります。
メンテナンス時期にお知らせがくるため、うっかり忘れてしまうことがなく、車を常に安全な状態で維持することができます。
通常の車の購入の場合は、メンテナンスは当然自分でしなければなりません。
メンテナンスがよく分からなくて苦手だという人や、忙しい生活をしていてメンテナンスに充てる時間がなかなか取れないという人にとってカーリースのメンテナンスパックはありがたいサービスです。
残価設定ローンとカーリース、どちらがお得?
残価設定ローンとカーリース(オープンエンドの場合)は、毎月決められた金額を支払っていくことや、期間満了時点の予想残価をあらかじめ設定して車両価格から差し引くという共通点があります。
どちらにもメリットとデメリットがありますが、どちらがお得だと言えるでしょうか?
月々の料金に車両価格以外の費用もコミコミになっているカーリースの方が、家計のやり繰りはしやすいと言えるでしょう。
また、審査の通りやすさや車を乗り換える際の選択肢という点でも、残価設定ローンよりもカーリースに軍配が上がります。
カーリースや残価についてのよくある質問
オープンエンド契約はどんな人向け?
オープンエンド契約は少しでもカーリースの月額料金を安くしたい人、あまり車を使用せず傷やへこみが発生するような使い方をしない人に向いています。
クローズドエンド契約が向いている人は?
クローズドエンド契約は、契約満了時に残価精算が発生するのを避けたい人、傷やへこみなどを気にすることなくカーライフを送りたい人に適しています。
残価設定ローンとカーローンは別物?
車の購入資金を借り入れる、という点においては残価設定ローンも一般的なカーローンも変わりありません。
ただし、一般的なカーローンは決められた期間内で分割して返済していくのに対し、残価設定ローンでは残価を最終回に据え置き、残りの金額を月々で分割して支払うという違いがあります。残価は最終回に支払うか、車の返却で相殺することもできます。
カーリースは誰でも利用できるの?
カーリースには所定の審査があります。年齢制限などの申し込み条件を満たし、審査に通過すれば誰でも利用できます。
カーコンカーリースの全プランと素敵な特典をご紹介!
最後に、カーコンカーリースがご用意している全プランを紹介します。
もらえるプラン11・もらえるプラン9・もらえるプラン7(※特選車を除く)
11年リースの「もらえるプラン11」、9年リースの「もらえるプラン9」、7年リースの「もらえるプラン7」、いずれのプランも契約満了で「クルマがもらえる」、さらにリース期間中でも一定期間経過後に返却や乗り換えがOKとなっています。
契約期間やお支払い方法(ボーナス併用払い・均等払い)も、ライフスタイルに合わせて自由設計いただけます。
リース期間中にライフスタイルに変化があったお客様はもちろん、将来的に乗り換えが必要になるかもしれないお客様であっても、安心してご利用いただけます。
- ※「もらえるプラン11」では9年経過後から、「もらえるプラン9」では7年経過後から、「もらえるプラン7」では5年経過後から、それぞれリース期間中であっても、原則解約金なしで返却や乗り換えが可能になります。
- ※返却の場合には、走行距離制限を超えていたり、おクルマの損耗状況により、精算金が発生する可能性があります。ただし、ご契約満了の場合はクルマがもらえるので、どのような状態でも清算金は発生しません。
もらえるプラン特選車
WEB申込限定で「もらえるプラン特選車」をお選びいただくことが可能です。
人気の軽自動車から普通車、商用車まで幅広いラインナップを揃えた「もらえるプラン特選車」は、メンテナンスパック、カーアクセサリーセットが毎月のリース料金に含まれている大変お得なプランです。
車検(基本料・税金・自賠責保険)2回、12ヶ月法令点検4回に加えて、エンジンオイル交換13回、オイルエレメント交換6回、ブレーキオイル交換2回、ワイパーゴム交換6回が含まれています。
- ※車検と12ヶ月法令点検の回数は乗用車の場合
のりかえプラン5・のりかえプラン3
5年リースの「のりかえプラン5」、3年リースの「のりかえプラン3」は、契約満了後にお車をご返却いただき、新車にお乗り換えすることが可能です。
ご契約期間中は、購入したときと同じようにマイカー感覚でお車をお持ちいただけます。
契約期間やお支払い方法(ボーナス併用払い・均等払い)も、ライフスタイルに合わせて自由設計いただけます。
おクルマもアクセサリーやメンテナンスまでリース料に全部コミコミで、月々定額で計画的なお支払いプランをお選びいただけます。
さらに、カーコンカーリースをご成約された方にもお得なご成約特典をご用意しております。
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