カーリースの支払方法は？クレカ払いできる？

個人向けのカーリースでは、カーリース会社が新車を購入し、その新車を契約者が月々のお手軽な決められた使用料を支払ってリースしてマイカーのように使用するシステムです。

まとまった資金が手元になくとも新車が利用できるのがカーリースの最も大きな魅力でしょう。

カーリースの月額料金の支払い方法は口座振替が一般的ではありますが、近年はクレカ払いができるカーリースも登場しています。

カーリース料金をクレカ払いするメリット

では、カーリース料金をクレカ払いにした場合、どのようなメリットやデメリットがあるのかをチェックしてみましょう。

支払いの管理がしやすくなる

まずメリットですが、カーリース料金をクレカ払いにすることによって支払日の管理がしやすくなります。

日常生活を送っているとカーリース以外にも様々な支払いが生じます。家賃や住宅ローンなど、支払期日がバラバラなものがたくさんあると家計の管理も大変です。うっかりと支払日を忘れてしまうなんてこともあるかもしれません。

クレカ払いにするとクレジットカードの引き落とし日に支払日をまとめることができます。そのため、家計管理がしやすくなるでしょう。

ポイントを貯められる

ほとんどのクレジットカードは、利用すると独自のポイントが付きます。

カーリースは長期間支払いが続くので、たとえわずかなポイント還元率であっても長い目で見るとかなりのポイントになるでしょう。

カーリースの料金をクレカ払いするデメリット

では、クレカ払いのデメリットとしてはどんなものがあるのでしょうか。

利用可能額が圧迫される

クレカ払いの場合、クレジットカードの限度額を気にする必要があります。

限度額をあまり高く設定していない場合、 カーリース料金やその他の支払いをクレジット払いにすると限度額が足りなくなる可能性もあるのです。

カーリース料金をクレカ払いにする場合には、クレジットカードの限度額をしっかりチェックしておき、必要であれば予め限度額を引き上げておけば安心でしょう。

盗難・紛失などの場合手間がかかる

また、万が一、クレジットカードを紛失したり、盗難にあったりした場合には手続きがかなり面倒なことになるのは避けられません。

紛失、盗難、いずれの場合にせよ、カード再発行の手続きを取った際にはカード番号が変更になります。

登録しているクレジットカード情報を全て変更しなければならず、手間がかかってしまいます。

さらに、クレジットカードはすぐに再発行できるわけではないので、その間に支払いがある場合には、その月だけ口座振替にするなど、クレカ払い以外の別の支払い方法を取らなければならないケースもあります。

情報漏洩リスクがある

また近年、様々な情報漏洩問題がニュースにもなっていることからもクレジットカード番号の流出が気になる、という方もいることでしょう。

支払先の情報管理がしっかりしていることが大前提ですが、利用者側も利用するパソコンやスマートフォンなどのセキュリティ管理も確実にしておく必要があります。

セキュリティソフトを取り入れる、IDやパスワードは使いまわさないなどの対策をとって、クレジットカード情報が流出しないように警戒しておきましょう。

決済手数料がかかる場合がある

クレカ払いは消費者にとってはポイントが貯まる、支払いを一括で管理できるなどメリットが多い支払方法ではありますが、加盟店はカード会社などに決済手数料を支払っています。

ほとんどのクレジットカード会社は規約で決済手数料を消費者に請求することは禁止していますが、中には決済手数料を別途請求されるケースも見られます。

クレカ払いによって決済手数料を請求された場合は、クレジットカード会社に一度問い合わせてみることをおすすめします。

カーリースでクレカ払いする際の注意点

クレカ払いできるカーリースは限定される

個人向けのカーリースを提供する企業は多くありますが、そのどれもがクレカ払いに対応しているわけではありません。

リース料金の支払い方法としては口座振替が主流であり、クレカ払いができるカーリースはごく少数です。

そのため、希望のカーリース会社でクレカ払いができるとは限らない点には注意するべきといえるでしょう。

すべてのカードブランドに対応しているわけではない

クレカ払いに対応しているカーリースでも、すべてのカードブランドが利用できるわけではありません。

利用できるカードはカーリース会社によって異なるので、クレカ払いを希望するのであれば自身が使いたいカードブラントに対応しているのかどうかを確認しておきましょう。

月額料金が高額なことがある

クレカ払いを利用すると、加盟店は決済手数料をカード会社に支払っているのは先述のとおりです。

カーリース会社によってはクレカ払いでは手数料がかかることを見込み、その分を月額料金に上乗せしているケースもあります。

そのため、同じ車を同じ条件でリースするとしても、口座振替のカーリースよりも月額料金が高額になることも皆無ではありません。

有効期限や支払限度額に気をつける

クレジットカードには、有効期限があります。支払い用に設定しているクレジットカードの有効期限切れに気付かないままだと、リース料金の支払いができません。

また、そのクレジットカードをほかの支払いにも利用している場合、知らず知らずのうちに限度額まで使用していることもあるかもしれません。

その場合もリース料金が引き落としできないので、意図したわけではないもののリース料金の滞納、ということになります。

引き落としできない場合、クレジットカードが利用停止になる

口座残高不足など、クレジットカード利用料金の引き落としができない場合はクレジットカードの支払い遅延となり、クレジットカードが一時的に利用停止となります。

うっかりと口座にお金を入れ忘れていた場合などは、すぐに連絡して入金すればそれほど問題視されることはありません。

入金確認ができ次第クレジットカードが使用できるようになりますが、支払い遅延を何度も繰り返したり、カード会社から連絡があってもなかなか入金せずにいたりすると、クレジットカードが解約になるほか、金融事故として信用情報に記載され、いわゆる「ブラック」の状態になるケースもあります。

ブラックになるとローンやクレジットカードの審査にはほぼ通らなくなり、デメリットが非常に大きいので、リース料金をクレカ払いする場合はその点に気を付けましょう。

クレカ払い以外にもチェックしておきたいカーリースの選び方のポイント

支払いプランや契約年数などの選択肢の幅について

月々均等払いやボーナス併用払いが自由に選択できる、ボーナス月を任意の月で設定できるなど、支払いプランに融通が利くかどうかも確認しておきましょう。

自由度が高いほど無理なく利用できるプランが組みやすいといえます。

また、カーリースでは原則として中途解約ができないので、契約年数についてもチェックしておくべきといえます。

今では契約から一定の期間が経過すると乗り換えや返却が選択できるカーリースもあるので、中途解約のリスクが気になるのであればそういったカーリースを選ぶのもひとつの方法です。

十分な走行距離が設定されているか

カーリースでは、走行距離制限が設定されます。制限距離を超えて走行すると契約満了時には超過した距離に応じた超過金の支払いが求められるので、自身の車の使い方に合った走行距離が設定されているかをチェックしておきましょう。

なお、車がもらえるカーリースは実質走行距離制限が無制限といえるので、車の使用頻度が高く走行距離が長い、または走行距離制限がどうしても気になる、という場合は車をもらえるカーリースを選ぶのもいいかもしれません。

契約満了時はどのような方法が選べるか

契約満了時の選択肢は、カーリース会社によって異なります。リース車を返却してそのまま契約を終了させる、新しい車に乗り換える、同じ車を再リースする、の３つの選択肢が一般的で、ほとんどのカーリース会社で用意されています。

ただし、中には契約時に設定した残価（契約満了時の車の予想査定額）を支払ってリース車の買取ができたり、車をそのままもらえたりするカーリースもあります。

そのため、契約満了時の選択肢も視野に入れたうえでプランを選びましょう。

月額料金に何が含まれているか

個人向けのカーリースでは、車関連の税金や自賠責保険料は基本プランに含まれています。

そのほかの車検基本料や車検整備費用、メンテナンス費用などをどこまで月額料金に含んでいるのかは、カーリース会社やプランによって大きく異なります。

追加できる基本のプランには法定費用しか含まれていなくても、メンテナンスやナビなどのアクセサリーを追加できるオプションを用意しているカーリース会社がほとんどなので、月額料金に含まれる項目を確認し、必要であればオプションも追加することをおすすめします。