軽自動車は白ナンバーにも変更できる！

軽自動車とは、全長 3.40m以下、全幅 1.48m以下、全高 2.00m以下、排気量660cc以下、定員 4名以下、貨物積載量 350kg以下の基準をすべて満たす自動車のことです。

原則として軽自動車のナンバープレートは黄色とされていますが、必要な手続きを済ませることで白地のナンバープレート（白ナンバー）に変更できます。

ただし、普通自動車と完全に同一のナンバープレートとなるわけではありません。

軽自動車における白ナンバーとは地方自治体のデザインやイベントのモチーフが施された「図柄入りナンバー」のことで、白地にナンバーだけが刻まれたシンプルなナンバープレートは付けられないため注意が必要です。

なお、同じ図柄入りナンバーでも軽自動車仕様のものは、黄色い枠線も追加されています。

軽自動車のナンバーが黄色である理由

軽自動車でおなじみの黄色いナンバープレートは、1975年１月から採用されました。

これ以降登録された軽自動車はすべて黄色ナンバーをつけることになっていますが、1975年以前に登録された軽自動車は、小型の白ナンバーをつけていました。

ナンバーの色が黄色に変更された理由は、高速道路などで係員が軽自動車と普通車両と見分けやすくするためです。

ETCが整備されていなかった当時は、係員が全て目視で料金を徴収していました。そのため、普通車よりも料金の安い軽自動車を見分けやすくする必要があったのです。

【2024年版】軽自動車で選べる白ナンバーの種類

2024年3月現在で選択できる軽自動車の白ナンバーは、以下の３種類です。

全国版図柄ナンバープレート

全国版図柄ナンバープレートは、全国47都道府県の花をモチーフとした期間限定のナンバープレートです。

「日本全体で立ち上がろう」というコンセプトであり、通常はモノトーンですが、交付料金に加えて寄付をするとフルカラーのナンバープレートになります。

なお、車を使う場所や自分の居住地に関係なくどの県でも選択することができます。

地方版図柄ナンバープレート

地方版図柄ナンバープレートは、特定の地方自治体の地域を示す白ナンバープレートです。

地方自治体ごとに独自の図柄がデザインされており、その地域の特産品や観光地、歴史的な建造物などが図柄として使用されています。

地方版図柄ナンバープレートを選択することで、所有者は自身の愛着やゆかりを持つ地域をアピールすることができます。

2018年から段階的にデザインが増えており、2024年3月現在は58地域のデザインから選べます。

大阪・関西万博特別仕様ナンバープレート

大阪・関西万博特別仕様ナンバープレートは、2025年に予定されている大阪・関西万博の開催を記念して発行される特別な白ナンバープレートです。

この特別仕様のナンバープレートは、期間限定で全国の希望者に交付されます。

大阪万博の公式キャラクター「ミャクミャク」をモチーフにした図柄があしらわれ、全国版と同じく寄付金を納めるとフルカラー版ナンバープレートが選択可能です。

なお、大阪・関西万博特別仕様ナンバープレートは大阪や関西地方に住んでいない人でも申し込むことができます。

軽自動車の白ナンバーはいつまで変更できる？

前述した白ナンバー3種類のうち、全国版図柄入りナンバープレートと大阪・関西万博特別仕様ナンバープレートは申込期間が設けられています。

それぞれの申込期間は、以下の通りです。

地方版図柄入りナンバープレートに関しては現時点で期限がなく、いつでも申し込みが可能です。

軽自動車の白ナンバーへの変更方法

ナンバーはそのままでデザインを変更するケース

白ナンバーの申し込みは、一般社団法人 全国自動車標板協議会のホームページ内の「図柄ナンバー申込サービス」で行います。「交換」の項目から申し込みましょう。

この時、車検証を手元に準備しておきましょう。その後、メールが送られて来るので案内に従って入金します。

入金確認の連絡が来たら自動車登録番号標交換申請書をダウンロードしてプリントアウトし、必要事項を記入して交換期限内に軽自動車検査協会で手続きしてください。

自動車登録番号標交換申請書がプリントアウトできない場合は、希望番号予約センターで自動車登録番号標交換申請書を受け取ってから軽自動車検査協会で手続きをしましょう。

新規取得で希望ナンバーを申し込む、またはデザインと共にナンバーも希望ナンバーに変更するケース

希望ナンバーを申し込む場合、一部の人気ナンバーは抽選になります。そのほかの一般希望ナンバーは抽選なしで取得できます。

申し込みは「図柄ナンバー申込サービス」で行いますが、「希望番号」の項目から申し込みます。

交付手数料を支払い、抽選ナンバーを申し込んでいる場合は抽選結果が送られてくるまで待ちます。もし外れた場合には、再び抽選を申し込むことも可能です。

その後の手続きは、ナンバーそのままで交換を申し込む場合と変わりありません。

　軽自動車の白ナンバー変更にかかる料金

白ナンバーへ変更するにあたって、手続きの際に料金が発生します。

先述した白ナンバー各種の料金は、以下の通りです。

具体的な料金は申込する地域によって変わるため、事前の確認をおすすめします。

なお、フルカラー仕様のプレートを選択するために寄付する場合、最低でも1,000円支払う必要があります。

1,000円以上なら金額は任意となるため、好きな金額で寄付しましょう。

軽自動車で白ナンバーに変更するメリット

軽自動車で白ナンバーに変更すると、以下のようなメリットが得られます。

どんなボディカラーにも合う

本来の黄色ナンバーは鮮やかな色合いをしているためマッチするボディカラーが限られますが、白色を基調とした白ナンバーはどんな系統のボディカラーにも馴染みます。

車全体の色合いのバランスを崩したくない、現状のボディカラーでは黄色が目立ちすぎる…といった点が気になる方は、白ナンバーへの変更がおすすめです。

地元に寄付できる

白ナンバーへの変更手続きと併せて、地方自治体へ寄付金を支払うことができます。

慣れ親しんだ地域に寄付金という形で貢献できることも、白ナンバーならではのメリットです。

期間限定デザインなら特別感も得られる

白ナンバーの中には、大阪・関西万博特別仕様ナンバープレートのように申込期間が限られているデザインもあります。

期間終了後もその白ナンバーを使い続けることで、「他の軽自動車とはひと味違う」という特別感も得られます。

軽自動車で白ナンバーに変更するデメリット

軽自動車で白ナンバーに変更する際は、以下のデメリットにも注意が必要です。

追加料金がかかる

先述したように、白ナンバーへの変更手続きに際して料金の支払いが発生します。

具体的な金額は申し込む地域によって変わりますが、希望番号を指定する場合は平均して10,000円前後はかかります。

黄色ナンバーで希望番号を指定する場合よりも5,000～6,000円程度高いコストが生じる点は、大きなデメリットです。

交付されるまで時間がかかる

黄色ナンバーは希望番号を指定しても2～3日程度で交付されますが、白ナンバーは12日程度かかるケースが一般的です。

具体的な日数も自治体により変わりますが、黄色ナンバーより長い待ち時間が発生することを理解のうえ手続きする必要があります。

字光式にはできない

通常のナンバープレートには、ヘッドライトを点灯させるとナンバー部分が光る「字光式ナンバー」があります。

夜間に愛車の外観を彩ることができる字光式ナンバーですが、白ナンバー（図柄入りナンバー）は構造上、字光式が選べません。

字光式ナンバーを好んで使っていた方は、白ナンバーへの変更前に注意しておきたいポイントです。

手軽に白ナンバーの車に乗るならカーリースがおすすめ

軽自動車で白ナンバーを付けるには、手続きに伴う手間や費用がかかります。

とはいえ普通自動車は購入費用が高く、いかにして白ナンバーを使うべきか悩む方もいることでしょう。

お得に普通車に乗って白ナンバーを使うなら、「カーリース」を利用するという手もあります。

カーリースは初期費用なし・毎月定額の出費で車に乗ることができるため、購入よりもお得なうえに税金などの納付手続きが不要で、維持費の管理もラクになります。

なお、カーリースはレンタカーのように「れ」や「わ」ナンバーではなく、実家用車と同じナンバープレートが交付されます。

そのため、軽自動車でも契約時に希望すれば白ナンバーを選べる場合もあります。

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