レンタルとリースの違いを比較

カーリースは「リース契約」、レンタカーは「レンタル契約」という契約方式の違いがありますが、いずれも「車を借りる」契約であることには変わりありません。

ただし、同じ「借りる」であっても、「リース」と「レンタル」には大きな違いがいくつもあります。ここでは、どのような違いがあるのかを表でまとめました。

期間

最も大きく違う点としては、借りる期間です。

一般的なレンタカーは週末や休日のお出かけ、少量の荷物の移動、近所への買い物、急な用事で遠出をする、などといったケースが多いことと思います。そのため半日や数日間、長くても数週間程度の短期間の契約がほとんどです。

一方のカーリースは、新車の場合数年単位の「長期間契約」によって一定期間貸し出され、その契約期間中は自分の車のように占有して使用することができます。

短期間であればレンタカーの方が費用を安く抑えられますが、長期間になる場合はカーリースの方が安くなります。このように借りる期間が違うという点が最も大きな違いです。

ナンバー

レンタカーといえば『わ』ナンバーが特徴です（一部では『れ』が使用されています）。

外見上、その車がレンタカーであるということが一目で分かってしまいますので、この点を不満に感じている利用者は非常に多いと言われています。

一方のカーリースでは、一般の自家用車を購入した時と同じようにナンバーが付けられます。

ユーザーがこだわりのある数字の希望ナンバーを選ぶこともできるので、外見上、その車がリース車であるかどうかは判断できません。

『わ』『れ』といったナンバーに不満がある人にとっては嬉しいポイントではないでしょうか。

維持費

車検や自動車税（種別割）、メンテナンス費用といった維持費は、レンタカーでは必要ありません。車検やメンテナンスを利用者が行う必要もなく、レンタカー会社が実施します。

対してカーリースでは、毎年納税しなければならない自動車税（種別割）や車検時に必要な自動車重量税、自賠責保険料は月額料金に含まれています。

また、ほとんどのカーリースがオプションプランの追加で車検やメンテナンスの費用もリース料金にまとめられます。

そのため毎月定額の支払いで車を維持でき、リース料金以外に大きな出費が発生することはありません。

保険

レンタカーでは、自賠責保険、任意保険ともに利用料金に含まれています。

レンタカー会社が加入した任意保険が適用されるので、利用者は個別に任意保険に加入したり、別途任意保険料を支払ったり必要はありません。

ただし、補償の範囲を拡大する、免責額をなくすなどのオプションがあり、オプションを付ける場合は追加料金が発生します。

カーリースではほとんどの場合、自賠責保険料はリース料にコミコミです。任意保険料は別のケースが多いですが、中には任意保険料が含まれているカーリースも存在します。

車庫証明

レンタカーは、利用者が車庫証明を取得する必要はなく、車の保管場所の確保は不要ですが、レンタル中に有料駐車場などを利用する場合の料金は利用者が負担します。

対してカーリースでは、契約時に車庫証明を取得する必要があり、契約者が車の保管場所を確保しなければなりません。

自宅に車の保管スペースがない場合は、月極駐車場などを契約することになります。

燃料費

レンタカーは、返却時に満タンにして返却します。そのため利用者は使った分だけのガソリン代を支払うといえるでしょう。

カーリースは、契約期間中は手元に車を置いて購入したマイカーと同じように使用できるサービスなので、燃料費もその都度契約者が支払います。

車の名義

カーリースもレンタルも、「所有者」「所有権」はそれぞれリース会社やレンタル会社になります。

ただし使用者の名義は異なり、レンタカーの車検証上の使用者名義はレンタカー会社であるのに対し、カーリースした車の使用者の名義は契約者になります。

カーリースとレンタカーの違いを把握すると見えてくる、お得な使い方

長期間マイカーのように使用したいならカーリースがお得

レンタカーでもマンスリータイプなど、それなりに長く使用できるものありますが、数年単位での利用は想定されていない上、長期の利用の場合はかなりの割高になります。

長期間手元において、購入したマイカーのような感覚で利用したいのであればカーリースがお得です。

一般的にカーリースでは契約期間が長くなるほど月額料金は安くなるので、レンタカーよりも費用負担が抑えられるケースがほとんどです。

短期間使用するのであればレンタカーがおすすめ

一方、レンタカーはどういった使い方をするのがお得なのでしょうか。

冒頭でも少し触れましたが、半日、１日、２～３日、１ヶ月など短期間借りるのであればレンタカーがおすすめです。

あるいは、リースのように長期ではなくとも、憧れていた車に一度乗ってみたい、欲しい車があって購入前にそれを一度試してみたい、といった使い方もできるでしょう。

ただし自分が希望した車種の取り扱いがあるとは限らず、取り扱いがあった場合でもほかの方が使用している場合は利用できません。

長く乗るならレンタカーよりリース車をおすすめする理由

そもそもレンタカーとカーリースでは目的が違うので、両者を単純比較することはできません。

ただし、長く車を使用したい場合はカーリースがおすすめである理由には、先に挙げた「長期利用ならカーリースが割安」であること以外にも以下の点が挙げられます。

一般車両と同じナンバーが付与される

冒頭でもお伝えした通り、レンタカーとリース車とではナンバーが違います。『わ』や『れ』に抵抗がある人も少なくありませんので、気にする方には向きません。

リース車には購入時と同じ一般ナンバーが割り当てられ、ほとんどのカーリース会社で希望ナンバーを申し込むことも可能です。

自分が所有する車ではないことを周囲に知られたくない方にとって、『わ』『れ』ナンバーではないことはメリットになるでしょう。

リース料以外に大きな出費がない

カーリースでは、登録時諸費用や自動車重量税、自動車税（種別割）、自賠責保険料といった法定費用が基本のプランに含まれています。

また、オプションの追加で定期点検や車検費用、その他のメンテナンスにかかる費用や、カーナビなどのアクセサリーも月額料金にまとめることが可能です。

そのため車に関する大きな出費をなくなり、家計が安定します。

希望する車種に乗れる

カーリースでは、そのカーリース会社が扱う範囲の中で自由に車が選べるので、「この車のこのグレードのこの色！」と希望した車に乗ることができます。

しかし、レンタカーではその車の取り扱いがなければ乗れませんし、その時に空いている車が手配されるため取り扱いがある場合でも必ずしも乗れるとは限りません。

いつでも利用したいときに乗れる

カーリースでは契約期間中は手元で車を管理し、24時間いつでも好きな時に乗れます。利用に予約などは必要ありません。

車の使用頻度が高い場合、レンタカーであればその都度予約しなければならず、かなりの手間がかかります。また、レンタカー会社に空きがあるとも限りません。

年単位で車を頻繁に使う予定があるのなら、金銭面でも手間の面でもカーリースが利用しやすいといえるでしょう。

車をもらえるリースなら最終的に車を自分のものにできる

カーリースは、契約満了時に車を原状回復して返却するのが前提のサービスです。しかし今では、契約満了時に車をもらえるプランを用意しているカーリース会社もあります。

車をもらえるカーリースなら、リース料金が無駄になることはありません。大きな支払いなしにマイカーが手に入ることに加え、返却義務がないので車の状態に神経質になる必要がなく、さらに走行距離制限も気にすることなくドライブが楽しめます。

なお、カーコンカーリースの新車リースでは乗り換えしやすい「のりかえプラン」に加え、契約満了時にそのまま車を差し上げる「もらえるプラン」をご用意しています。

お客様の車の乗り方に合わせてプランを選んでいただけるので、お得にご利用いただけるのではないでしょうか。