【2024年版】環境性能割とはどんな制度?計算方法や税率も早見表で解説

更新日:2024年09月29日 作成日:2023年03月26日

自動車を使用するにあたって、自動車税や自動車重量税など様々な税金がかかるものです。
そのうちの1つ「環境性能割」とは、どのような税金であるかご存知でしょうか。
今回は環境性能割の概要や税額を詳しく解説すると共に、環境性能割を含め税金の支払いを楽にしつつ車に乗ることができるサービスもご紹介いたします。
気になる20223年4月以降の環境性能割についても記載していますので、ぜひ最後までご覧ください。

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「環境性能割」とは何?計算方法や税額について

環境性能割とは、車を取得した際にかかる税金のことです。

以前は自動車を取得した際、「自動車取得税」が課税されていました。

しかし2019年の法改正で廃止され、代わりに導入された税金が環境性能割です。

環境性能割は取得した車の燃費性能に応じて税率が変化し、その税率と車の取得価額をかけた金額が実際に納めるべき税額となります。

燃費性能が優れた車ほど税率が低くなるため、税負担を抑えることが可能です。

取得価額については、原則として以下の計算方法で求めます。

【取得価額=課税標準基準額+車の購入時につけたオプションの価格】

課税標準基準額は車種や仕様によって変わりますが、車両本体価格の約90%相当が目安です。

環境性能割の税率早見表

環境性能割は「2030年度燃費基準」の達成度に応じて異なる税率が設定されており、納付すべき税額が変わります。

自家用の普通自動車と軽自動車における達成度ごとの税率は、以下の通りです。

【2023年12月末までに車を取得した場合】

車種 達成率
85%達成 75%達成 65%達成 60%達成 55%達成 左記に該当しないガソリン車
普通自動車

(ハイブリッド車含むガソリン車・LPG)

 

非課税 1% 2% 2% - 3%
軽自動車 - 非課税 - 1% 2% 2%

【2025年3月末までに車を取得した場合】

車種 達成率
85%達成 80%達成 70%達成 60%達成 左記に該当しないガソリン車
普通自動車

(ハイブリッド車含むガソリン車・LPG)

 

非課税 1% 2% 3% 3%
軽自動車 非課税 非課税 1% 2% 2%

【2026年3月末までに車を取得した場合】

車種 達成率
85%達成 80%達成 70%達成 60%達成 左記に該当しないガソリン車
普通自動車

(ハイブリッド車含むガソリン車・LPG)

 

非課税 1% 2% 3% 3%
軽自動車 非課税 非課税 1% 2% 2%

参考:自動車税(環境性能割)・軽自動車税(環境性能割)-埼玉県

2030年度の燃費基準値は国土交通省より公表されているため、併せて参考にしてみてください。

2030年度燃費基準値

 

ASV(先進安全自動車)とバリアフリー車両は環境性能割の特例措置が適用される

ASVとバリアフリー車両に該当する車の場合、環境性能割が減税となる特例措置が適用されます。

ASVとは「衝突被害軽減ブレーキ」など先進安全装置を搭載した車、バリアフリー車両は「ノンステップバス」など一定の条件を満たすバリアフリー対応の車です。

それぞれの要件を満たすことで、取得価額から一定額の控除が適用され、その分環境性能割も減税となります。

ASVにおける環境性能割の特例措置

ASVにおける環境性能割の特例措置の要件と控除額は、以下の通りです。

要件・対象車両 取得期間 控除額
 

 

衝突軽減ブレーキ(歩行者検知機能付き)搭載車両

車両総重量5t以下かつ乗車定員10人以上で立席のないバスなど 2025年3月31日まで 175万円
3.5t超のトラック(被けん引車を除く) 2025年3月31日まで 175万円
側方衝突警報装置及び衝突被害軽減ブレーキ(歩行者検知機能付き)搭載車両 8t超のトラック(被けん引車を除く) 2024年4月30日まで 350万円
側方衝突警報装置搭載車両 8t超のトラック(被けん引車を除く) 2024年4月30日まで 175万円

バリアフリー車両における環境性能割の特例措置

バリアフリー車両に環環境性能割の特例措置について、以下の要件と控除額が設けられています。

要件・対象車両

 

取得期間 控除額
ノンステップバス

(一般乗合旅客自動車運送事業者が路線定期運行のために導入するもの、または一般貸切旅客自動車運送事業者がその事業のために導入するもの)

2025年3月31日まで 1,000万円
リフト付きバス

(一般乗合旅客自動車運送事業者が路線定期運行のために導入するもの、または一般貸切旅客自動車運送事業者がその事業のために導入するもの)

2025年3月31日まで 200万円~800万円
ユニバーサルデザインタクシー(一般乗用旅客自動車運送事業者が路線定期運行のために導入するもの) 2025年3月31日まで 100万円

参考:自動車税環境性能割|税金の種類|東京都主税局

 

中古車は環境性能割の計算方法が変わる

新車だけでなく、中古車も環境性能割の課税対象です。

税額の計算方法は新車と同じく「取得価額に税率をかける」というものですが、取得価額は異なる方法で算出します。

中古車における環境性能割の計算方法

環境性能割の税額を計算するうえで必要な取得価額は、中古車の場合は以下の方法で算出します。

【取得価額=課税標準基準額×残価率】

残価率とは、中古車の経過年数に応じて定められた掛け率のことです。

経過年数が多い中古車ほど残価率が低くなり、環境性能割の税額が高くなります。

ただし、取得価額が50万円未満の中古車は環境性能割の課税対象外です。

経過年数ごとの残価率早見表

自家用の普通自動車と軽自動車における残価率は、以下の通りです。

車種 経過年数
1年 1.5年 2年 2.5年 3年 3.5年 4年 4.5年 5年 5.5年 6年
普通自動車 0.681 0.561 0.464 0.382 0.316 0.261 0.215 0.177 0.146 0.121 0.100
軽自動車 0.464 0.316 0.215 0.146 0.100 - - - - - -

 

環境性能割だけじゃない!エコカーで優遇される税金の種類

車の環境性能に応じて優遇される税金は、環境性能割の他に「自動車税」や「自動車税」があります。

それぞれに設けられている優遇制度と概要について解説いたしますので、こちらも参考にしてください。

自動車税(グリーン化特例)

自動車税は「グリーン化特例」により、車の燃費基準に応じて翌年度の自動車税が軽減されます。

当初は2023年3月末で終了予定でしたが、現時点(2024年8月)では2026年3月末までに延長されました。

ただし今後もグリーン化特例の燃費基準の段階的な引き上げが見込まれており、適用範囲が狭まると考えられます。

自動車重量税(エコカー減税)

自動車重量税は「エコカー減税」により、燃費基準の達成率に応じて免除または減税されます。

2030度燃費基準を120%達成すれば初回・2回目車検分が免除、90%達成なら初回車検分のみ免除されます。

75%達成なら初回車検分が50%、60%達成なら初回車検分が25%軽減です。

エコカー減税は2023年4月末までの特例措置でしたが、こちらも延長されており2026年4月末まで続くとされています。

 

環境性能割の税率は2023年4月から段階的に引き上げられている

当初、環境性能割の現行税額は自動車税・軽自動車税のグリーン化特例と同じく2023年3月31日までが期限とされていました。

しかし2020年ごろから新型コロナウイルスなど情勢の乱れに伴う流通の滞りにより、新車の納期遅れが深刻化しています。

本来であれば現行税額の期限内に間に合うはずが、納期遅れで納車される前に税額が変わってしまうとなれば納税者の混乱をまねく恐れがあります。

そのため環境性能割やグリーン化特例の期限は、2023年12月31日まで延長されることになりました。

環境性能割については2024年1月1日、2025年4月1日に税率が変更される予定です。

さらに燃費基準も徐々に厳格化して税額が高くなりやすくなることが見込まれており、できるだけ税負担を抑えるなら早めに車を購入する必要があります。

 

環境性能割の基準引き上げはカーリースの料金に影響する?

環境性能割の導入などによって車の税が変わると、カーリースの料金はどうなるのでしょうか?

消費税増税および環境性能割導入後にカーリースを契約する場合

消費税増税、自動車税、環境性能割などは、カーリース会社がディーラーから車を調達するときの費用に直接影響します。

そのため、環境性能割が増税になるタイミングで各カーリース会社がリース料の見直しや改定をする可能性は高いと言えるでしょう。

すでにカーリースの利用を開始している場合

この場合は、税制度変更後も契約時のリース料のままで利用を継続できると考えられます。

そもそも、車の税制度変更前にカーリースの契約をして新車登録の手続きをした場合、カーリース会社は車をディーラーから購入する時に従来の税金を支払います。

 

自動車の環境性能割についてよくある質問

最後に、自動車の環境性能割についてよくある質問にお答えします。

環境性能割の対象車種は何ですか?

環境性能割の対象となるのは、電気自動車・燃料電池自動車・天然ガス・プラグインハイブリッド自動車の他、2030年度燃費基準を達成しているガソリン車・ LPG車(ハイブリッド車を含む)です。

三輪以上の小型自動車・普通自動車・バス・トラックなどに課税される税金で、二輪車や原付バイク、取得価額50万円以下の自動車などには課税されません。

環境性能割はいつ、何回支払うのですか?

環境性能割は自動車の取得にかかる税金であり、自動車取得税に近い位置づけにあります。

そのため、環境性能割を支払うのは自動車の購入時の1回だけです。

環境性能割は廃止されるのですか?

環境性能割は、2019年に廃止された自動車取得税に代わって導入された制度です。

現行の燃費基準が変更されることはあっても、環境性能割そのものが廃止される可能性は低いと考えられます。

環境性能割の税額は県によって違うのですか?

環境性能割は基本的に、燃費基準に応じて0~3%税率が設定されています。

ただし地方税のため、具体的な税額は都道府県によって異なる場合があります。

詳しくは、登録している都道府県の環境性能割を取り扱っている事務所へ問い合わせましょう。

 

カーコンカーリースなら税金による出費も均一化できる!

環境性能割は将来的に燃費基準の厳格化で増税となる可能性が高く、カーリースの料金においてもその影響は生じると考えられます。

そのため、カーリースを利用する場合はお早めの検討がおすすめです。

「カーコンカーリース」では自動車に関わる各種税金・車両本体価格・自賠責保険料・車検基本料などが毎月定額の料金に含まれています。

車の購入後は何かと出費の機会が多いですが、カーコンカーリースならそれらの出費が均一化されるため家計管理も楽になります。

「車を持ちたいけれど、税金の負担が心配…」とお考えの方には、カーコンカーリースがおすすめです!

カーコンカーリースの全プランと素敵な特典をご紹介!

最後に、カーコンカーリースがご用意している全プランを紹介します。

もらえるプラン11・もらえるプラン9・もらえるプラン7(※特選車を除く)

11年リースの「もらえるプラン11」、9年リースの「もらえるプラン9」、7年リースの「もらえるプラン7」、いずれのプランも契約満了で「クルマがもらえる」、さらにリース期間中でも一定期間経過後に返却や乗り換えがOKとなっています。

契約期間やお支払い方法(ボーナス併用払い・均等払い)も、ライフスタイルに合わせて自由設計いただけます。

リース期間中にライフスタイルに変化があったお客様はもちろん、将来的に乗り換えが必要になるかもしれないお客様であっても、安心してご利用いただけます。

  • ※「もらえるプラン11」では9年経過後から、「もらえるプラン9」では7年経過後から、「もらえるプラン7」では5年経過後から、それぞれリース期間中であっても、原則解約金なしで返却や乗り換えが可能になります。
  • ※返却の場合には、走行距離制限を超えていたり、おクルマの損耗状況により、精算金が発生する可能性があります。ただし、ご契約満了の場合はクルマがもらえるので、どのような状態でも清算金は発生しません。

カーコンカーリース「もらえるプラン」の詳細はこちら


もらえるプラン特選車

WEB申込限定で「もらえるプラン特選車」をお選びいただくことが可能です。

人気の軽自動車から普通車、商用車まで幅広いラインナップを揃えた「もらえるプラン特選車」は、メンテナンスパック、カーアクセサリーセットが毎月のリース料金に含まれている大変お得なプランです。

車検(基本料・税金・自賠責保険)2回、12ヶ月法令点検4回に加えて、エンジンオイル交換13回、オイルエレメント交換6回、ブレーキオイル交換2回、ワイパーゴム交換6回が含まれています。

  • ※車検と12ヶ月法令点検の回数は乗用車の場合

もらえるプラン特選車の詳細はこちら


のりかえプラン5・のりかえプラン3

5年リースの「のりかえプラン5」、3年リースの「のりかえプラン3」は、契約満了後にお車をご返却いただき、新車にお乗り換えすることが可能です。

ご契約期間中は、購入したときと同じようにマイカー感覚でお車をお持ちいただけます。

契約期間やお支払い方法(ボーナス併用払い・均等払い)も、ライフスタイルに合わせて自由設計いただけます。

おクルマもアクセサリーやメンテナンスまでリース料に全部コミコミで、月々定額で計画的なお支払いプランをお選びいただけます。

カーコンカーリース「のりかえプラン」の詳細はこちら


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