法人でカーリースを利用した場合の税務処理について

法人が事業用車を調達した際にかかった費用は、経費計上して節税につなげることが可能です。

購入だけでなくカーリースを利用した場合も、料金を全額経費として計上することが認められています。

カーリースと購入における税務処理上の違い

事業用車の調達方法は、大きく分けて「カーリース」と「購入」の2通りがあります。

調達方法によっては税務処理の方法が異なるため、注意が必要です。

カーリースの場合、車の所有権はカーリース会社にあるため契約者の固定資産とはみなされません。

そのため、毎月支払った料金はそのまま経費として計上することが可能です。

一方、購入した車は法人が所有する固定資産として扱われます。

固定資産の購入費用は「減価償却」による計上が必要なため、すぐに全額を経費にすることができないのです。

また、購入時の支払い形態によっても税務処理方法は変わります。

現金一括購入の税務処理

車を現金一括で購入した場合、購入費を1度に全額計上することはできません。

「減価償却」という方法を適用し、購入費を6分割または4分割して毎年少しずつ計上することになります。

毎年経費として計上する金額は、「定額法」または「定率法」で算出します。

税務処理の手間はかかりますが、かといって1度に全額を計上すると購入費用が利益を上回り、数字上は赤字となる可能性があります。

毎年の利益を正確に算出するためにも、減価償却は必要不可欠です。

ローン購入の税務処理

ローンを組んで購入した場合、毎月発生するローンの返済金は経費として計上することができません。

ローンは車の購入費をローン会社から借りて少しずつ返済するという手段であるため、元本部分は負債とみなされるからです。

なお、ローンの返済金につく利息分は経費計上が認められます。

 

カーリースの税務処理で経費にできる費用一覧

全額経費計上が可能なカーリースの料金には、一般的に以下のような費用が含まれています。

・車両本体価格
・自動車税
・自動車重量税
・自賠責保険料

また、カーリース会社によっては車検の際にかかる「車検基本料」や定期点検や消耗品交換にかかる「メンテナンス費用」も含まれることがあります。

料金以外で経費にできる費用

カーリースの料金に含まれる費用以外にも、車の維持に必要な以下の費用も経費として認められます。

・賃貸駐車場の駐車場代
・コインパーキングの料金
・高速道路や有料道路の通行料
・車の修理にかかった修理費

カーリースの頭金は経費になる？

ほとんどのカーリースは頭金不要とされていますが、カーリース会社によっては頭金の設定が可能な場合もあります。

カーリースで頭金を支払った場合は、頭金も全額経費として計上することができます。

経費処理の際、頭金は「前払費用償却」や「雑費」に仕訳をするケースが一般的です。

ただし過剰に多くの頭金を経費計上すると、過少申告とみなされる恐れがあります。

過少申告になれば「過少申告課税」が追徴課税されるため、注意が必要です。

 

法人がカーリースを利用した場合の仕訳や税務処理について

カーリースの取引は大きく分けて「ファイナンス・リース取引」「オペレーティング・リース取引」の2種類です。

また、「ファイナンス・リース取引」を細分化すると「所有権移転ファイナンス・リース取引」や「所有権移転外ファイナンス・リース取引」があります。

一般的なカーリースでは「所有者」がカーリース会社にあるため、社用車であってもその「所有権」はカーリース会社が保有しています。まずはこれが大前提となります。

所有権移転ファイナンス・リースの税務処理　

「所有権移転ファイナンス・リース取引」で契約した場合、リース期間満了にともない、その車の所有権がカーリース会社から契約した法人へと移ります。

ローンで購入する場合と同じ形態です。会計処理もローンと同様に資産として計上し、減価償却を行ったうえで仕訳をします。

具体的な仕訳方法としては、以下の通りです。

・契約時：リース資産（車両本体価格）／リース債務（車両本体価格）
・料金支払時：リース債務（リース車の本体価格÷支払回数）／現金（リースの月額料金）
・決算仕訳：減価償却費（現金で購入した金額÷リース回数×年度内の月数）／リース資産

所有権移転外ファイナンス・リースの税務処理

「所有権移転外ファイナンス・リース取引」は、日本のリース契約でもっとも多い取引方法です。

「所有権移転外ファイナンス・リース取引」で契約した場合、リース期間が満了してもその車の所有権は移転しません。つまり、カーリース会社が保有したままとなります。

引き続きその車を使いたい場合は、再度リース契約を結ぶか、車両代金や諸費用を支払って買い取ることになります。

「所有権移転外ファイナンス・リース取引」の場合も、決算仕訳をします。

しかし「所有権移転ファイナンス・リース取引」とは若干異なり、リース期間定額法という方法で、減価償却したうえで仕訳をします。

具体的な仕訳方法としては、以下の通りです。

・契約時：リース資産（車両本体価格）／リース債務（車両本体価格）
・料金支払時：リース債務（リース車の本体価格÷支払回数）／現金（リースの月額料金）
・決算仕訳：減価償却費（現金で購入した金額÷72ヵ月または48ヵ月）／リース資産

普通自動車の場合は72ヵ月（6年）、軽自動車の場合は48ヵ月（4年）で分割して算出することと定められています。

オペレーティング・リースの税務処理

上記以外の取引は「オペレーティング・リース取引」に分類されます。

例えば一般的な残価ありのカーリースの場合、この「オペレーティング・リース取引」に該当します。

会計処理上は賃貸借処理に分類され、リース料金として仕訳が可能です。資産計上したり、減価償却したりする必要はありません。

そのため、オペレーティング・リースでは料金支払時のみ以下の通り記帳をします。

リースの月額料金／現金

 

法人がカーリースを利用すると税務処理以外にこんなメリットが

メンテナンスなどのサポートが充実

法人が社用車を導入する場合、台数が多くなればなるほど管理に伴う業務負担が増えます。

走行距離は一台一台違うため、エンジンオイル交換、バッテリー交換、タイヤ交換、法定点検といったメンテナンスのタイミングも変わってきます。

その点、カーリースにオプションとして用意されていることが多い「メンテナンスパック」に加入しておけば、各種消耗品の交換、法定点検の時期についてカーリース会社の方から知らせてくれます。

さらに事故や故障の際も、修理工場の手配などをカーリース会社に一任できます。

費用管理に伴う業務の負担が減る

自動車税や自賠責保険料、自動車保険（任意保険）料、車検などの手続きや支払いなども、一台ごとに管理していかなければなりません。

万が一事故や故障が発生すれば、修理の手続き、保険会社への連絡なども通常業務の中で行わなければなりません。

一方でカーリースを利用した場合、その車の「所有者」はカーリース会社であるため、自動車税や自賠責保険料の納付・管理、車検の手続きなどはすべてカーリース会社に任せることができます。

税務処理が楽になるだけでなく、このように通常業務に与える影響を最小限に抑えることができるのも、法人がカーリースを利用するうえでの大きなメリットとなります。

 

法人がカーリースを利用する場合の注意点

税務処理が楽になることをはじめ、法人がカーリースを利用すれば様々なメリットを得ることができます。

その一方で、カーリースには以下のようなデメリットもあるため注意が必要です。

原則として中途解約はできない

カーリースではあらかじめ契約期間が決められますが、原則として契約期間中に解約することは認められません。

事故で大破した場合などやむを得ない事情で解約になったとしても、残り期間分の料金や違約金などを一括で支払う必要があります。

後から「車が不要となり困ってしまった」という事態にならないよう、契約期間は慎重に検討しましょう。

一般的に走行距離は制限がある

ほとんどの場合、カーリースの車には走行距離の上限が設けられているため注意が必要です。

カーリースでは契約満了時の車の価値を想定した「残価」を事前に設定し、残価のぶんだけ料金を安くすることができます。

しかし車は走行距離が長くなるほど価値が落ちていくため、実際の契約満了時の価値と設定した残価に大きな差が生じないよう走行距離を制限しているのです。

プライベートと兼用の車は「家事按分」が必要

カーリースで調達した車を仕事とプライベートの両方で使用する場合、経費計上の際は「家事按分」をしなければなりません。

家事按分とは仕事で使用した割合とプライベートで使用した割合を決めたうえで、仕事で使用した割合のぶんだけ経費を算出して計上することです。

割合の決め方については明確に定まっておらず、ご自身の判断に委ねられます。

例えば「リースした車はほとんど仕事に使っている」という場合は90％程度の割合に定め、料金の90％を経費計上することが可能です。

 

事業用車を調達するならお得な法人向けプランありのカーコンカーリース！

頭金不要で車両本体価格・各種税金・自賠責保険料・車検基本料などがすべて料金にコミコミの「カーコンカーリース」は、法人や個人事業主様向けプランもご用意しております。

ご契約プランは契約年数や走行距離など、多様なご要望に合わせて自由に設計可能です。

法人・個人事業主様ごとにベストなプランで、無駄なくお得にお車をご活用いただけます。

国内の全メーカーから販売されている商用車・乗用車をご用意しており、迅速かつ手軽にお車を調達することが可能なことも特徴です。

税務処理の負担や節税対策のためにカーリースご検討中の法人・個人事業主様は、ぜひカーコンカーリースのご利用をご検討ください！

 

カーコンカーリースの全プランと素敵な特典をご紹介！

最後に、カーコンカーリースがご用意している全プランを紹介します。

もらえるプラン11・もらえるプラン９・もらえるプラン７（※特選車を除く）

11年リースの「もらえるプラン11」、９年リースの「もらえるプラン９」、７年リースの「もらえるプラン７」、いずれのプランも契約満了で「クルマがもらえる」、さらにリース期間中でも一定期間経過後に返却や乗り換えがOKとなっています。

契約期間やお支払い方法（ボーナス併用払い・均等払い）も、ライフスタイルに合わせて自由設計いただけます。

リース期間中にライフスタイルに変化があったお客様はもちろん、将来的に乗り換えが必要になるかもしれないお客様であっても、安心してご利用いただけます。

カーコンカーリース「もらえるプラン」の詳細はこちら

もらえるプラン特選車

WEB申込限定で「もらえるプラン特選車」をお選びいただくことが可能です。

人気の軽自動車から普通車、商用車まで幅広いラインナップを揃えた「もらえるプラン特選車」は、メンテナンスパック、カーアクセサリーセットが毎月のリース料金に含まれている大変お得なプランです。

車検（基本料・税金・自賠責保険）２回、12ヶ月法令点検４回に加えて、エンジンオイル交換13回、オイルエレメント交換６回、ブレーキオイル交換２回、ワイパーゴム交換６回が含まれています。

もらえるプラン特選車の詳細はこちら

のりかえプラン5・のりかえプラン3

5年リースの「のりかえプラン5」、3年リースの「のりかえプラン3」は、契約満了後にお車をご返却いただき、新車にお乗り換えすることが可能です。

ご契約期間中は、購入したときと同じようにマイカー感覚でお車をお持ちいただけます。

契約期間やお支払い方法（ボーナス併用払い・均等払い）も、ライフスタイルに合わせて自由設計いただけます。

おクルマもアクセサリーやメンテナンスまでリース料に全部コミコミで、月々定額で計画的なお支払いプランをお選びいただけます。

カーコンカーリース「のりかえプラン」の詳細はこちら

さらに、カーコンカーリースをご成約された方にもお得なご成約特典をご用意しております。

カーコンカーリースご成約特典

新車をご成約いただいた方の快適で安心なカーライフをサポートするグッズやサービスのご成約特典が「もろもろコミコミ」でついてくる！

この機会をお見逃し無く！

カーコンカーリースご成約特典の詳細はこちら

即納車

カーコンカーリースでは、ご契約後、最短14日でお客様の元へ車両をお届けできる「即納車」もご用意しております！

「納車されるまで何ヶ月も待てない」「急ぎで車が欲しい」などお急ぎの方はぜひご検討ください。

即納できるおクルマについてはこちらからご確認いただけます。

カーコンカーリース中古車リース

「国産」中古車リース

国産中古車リースは、カーコンカーリース厳選の国産中古車が頭金不要・登録諸費用も諸々コミコミ。さらに安心の車両保証を付けてリースいたします。修復歴なし、納車前に細かく点検を行いますので、安心してお車にお乗りいただけます。

また、「残価設定０円」となっておりますため、ご契約満了でお車をそのまま差し上げます。そのためリース期間中のカスタマイズや汚れや臭い、さらには走行距離などを気にすることなくお好きなようにお楽しみいただけます。

ご来店不要で、最短３週間程度での納車となっておりますので、お急ぎの方も安心してご利用ください！

カーリースプランは、標準でご契約期間６年(72回)となっております。

カーコンカーリース中古車リース「国産中古車リース」の詳細についてはこちらから

「輸入」中古車リース

輸入中古車リースでは、カーコンカーリース厳選の輸入中古車に、安心の車両保証を付けてリースいたします。頭金不要、登録諸費用も諸々がコミコミで、乗り出し費用０円でお車にお乗りいただけます。

カーリースプランは、標準でご契約期間７年(84回)、お支払い方法も、お客様のご希望に応じて自由に設計していただけます。さらに、「残価設定０円」としておりますので、ご契約満了でお車をそのまま差し上げます！

カーコンカーリース中古車リース「輸入中古車リース」の詳細についてはこちらから

カーコンカーリースは一人でも多くの方にとって「利用しやすいカーリース」であるよう、お客様のライフプランに応じたさまざまなプランをご用意しています。

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