車検の有効期限の年数は？何年間隔で受けるの？

ここでは簡単な車検の仕組みと、車種別で何年毎に受けるのかの有効期間、また新車時は何年になるのかなど違いをご説明していきます。

車検の仕組み

車検正式名称を「自動車検査登録制度」といい、本来は車種ごとに定められた一定の間隔で国の定める保安基準にその車が適合しているかを検査し、登録する制度のことを指します。

ただし、現在一般的に「車検」といえば、登録制度ではなく検査のことを意味します。

車検を受けずに公道を走行することは道路運送車両法（108条）に違反し、罰金や免許の加点による停止などの重い処罰を受けることになるので注意が必要です。

車の種類によって車検の有効期間が変わるので、自身の車が何年で必要になるかはしっかり把握しておきましょう。

車種による車検期間の違い

車検の有効期間と何年毎に必要になるかの間隔は、その車両の種類で違ってきますが、ここでは車種別に何年で必要になるのかをお伝えします。

自家用乗用車

・250ccを超えるバイク
・軽自動車
・普通車

上記の３タイプに関しては、新車購入時から３年後が初回、以降の間隔は２年毎に車検を受ける必要があります。

特殊車両

・キャンピングカーなどの特殊車両（8ナンバー車）

こちらは、新車購入時から２年後が初回、以降の間隔も２年毎となっており、軽自動車や普通車とは違い初回車検までの年数も２年となっています。

貨物車両については、車両総重量で変わります。

・8t未満のもの…新車購入時から２年後が初回、以降の間隔は１年毎

・8tを超えるもの…初回から１年毎

・軽貨物自動車…新車購入時から２年後が初回、以降の間隔は２年毎

大型特殊に関しては、以下のとおりです。

・クレーン車など（車両総重量 8ｔ以上）…新車購入時から２年後が初回、以降の間隔は２年毎

・フォークリフトなど（車両総重量 8ｔ以下）…新車購入時から２年後が初回、以降の間隔は２年毎

運送事業用

運送事業用の車は、自家用乗用車と車検の有効期限が異なります。

・バス・タクシー・ハイヤーなど…新車購入時から１年後が初回、以降の間隔は１年毎

・軽旅客車両…新車購入時から２年後が初回、以降の間隔は２年毎

・運送事業用トラック（車両総重量８t以上）…新車購入時から１年後が初回、以降の間隔は１年毎

・運送事業用トラック（車両総重量８t以上）…新車購入時から２年後が初回、以降の間隔は１年毎

・運送事業用トラック（軽自動車）…新車購入時から２年後が初回、以降の間隔は２年毎

車検時期の確認方法

車検時期を確認する方法として一番間違いないのは、車検証にある「有効期限の満了する日」を確認するのが確実です。

事前に確認し、有効期限内に車検を受けましょう。

車のフロントガラスに貼り付けてある検査標章（車検ステッカー）でも確認できますが、検査標章で確認する際には車外から見える側ではなく、車内から見える側で確認してください。

車外から見える側には車検の年月しか記載されていないのに対し、車内側には車検の年月日が記載されているからです。

電子車検証の場合

2023年１月以降に発行された車検証は電子車検証に移行しているので、券面には「有効期限の満了する日」の記載がなく、ICタグに格納されています。

ICタグに格納された情報は、スマートフォンなどで「車検証閲覧アプリ」を使っての確認になります。

なお、電子車検証やアプリが普及するまでのしばらくの間は、従来の車検証と同様にすべての車検証情報が記載された「自動車検査証記録事項」が発行されるので、そちらで確認するのもひとつの方法です。

登録から10年が経過した車の車検時期が短くなるって本当？

たまに、「新車登録から10年以上経過すると毎年車検がある」という認識を持つ方もいます。

高齢者やしばらく車を使用していない方に多いかと思いますが、これは以前「登録から10年を経過した車両は１年毎に車検を実施しなければならない」とされていたためです。

ただし、このルールは1995年の制度改正で変更になったため、現在では登録から10年を経過した車でも経過年数に関係なく２年毎の車検となります。

中古車の車検は何年で受ける必要がある？

一般的なマイカーの場合、初回継続検査は新車登録から３年後、以降は２年毎ですが、中古車の場合はその中古車が製造後１年未満の場合を除き２年毎の車検となります。

ただし、中古車は購入時点で前回の車検から１年経っていたり、１年半経っていたりすることもあるため、購入してから初めての車検までの間隔はばらつきがあります。

購入時点で次の車検まであとどれくらいの期間があるのか、必ず確認しておきましょう。

また、販売している中古車の中には車検の有効期限が残っているものもあれば、有効期限を過ぎている車検切れの車両もあります。

「車検なし」の中古車の場合はそのままでは公道走行できないため、購入時に車検を受けなければなりません。

その場合、購入費用に車検の料金が上乗せされることになるので、中古車を選ぶ際にはその点にも注意することをおすすめします。

カーリースなら車検に関する手間も省け、費用捻出もラク！

ここまで色々と車検の年数についてお話してきました。

車検は車を維持していく上で重要なものではありますが、車検時期の管理や車検費用の捻出、また整備工場などの車検業者を探すことも含め色々と手間がかかり面倒だと感じる人も多いのではないでしょうか。

そこで注目したいのが、「カーリース」です。

カーリースであれば、車検の前にお知らせが届く上、多くのカーリース会社で車検を依頼する整備工場も指定されているため、整備工場を探す手間も省けます。

また、以下の点から車検前になって慌てて費用を捻出する必要もありません。

・その月々のリース料金には車検基本料金も含まれていることが多い
・オプションプランの追加で車検整備費用もリース料金にまとめることができる

このように、カーリースであれば毎月定額の支払いで車が持てるうえ、車検１つにおいても管理がラクになります。