そもそも印紙とは？車検のどういう時に使われるもの？

公文書の作成や領収書の発行を行う際に必要となるのが印紙です。

正式には収入印紙と呼ばれるもので、行政サービスを利用する際の手数料や税金の納付の際にも使用されます。

利用する機関によって使用する証票は次のように異なります。

・収入印紙

政府が法律に基づき印紙税や登録税、手数料、罰金、科料等を徴収する手段として発行する証票。

・収入証紙

地方公共団体が条例に基づき使用料や手数料等を徴収する手段として発行する証票。

車検時には検査手数料の支払いのために自動車検査票を作成しますが、検査票には収入印紙と収入証紙の２つの証票を添付する必要があります。

これは、国もしくは軽自動車検査協会に支払う「自動車検査登録印紙」と、独立行政法人 自動車技術総合機構に支払う「自動車審査証紙」です。

車検を受ける際に必要な印紙代とは？

ここでは、一般的なマイカーの継続検査に必要な印紙代をご紹介します。

なお、車検の印紙代は2023年１月の電子車検証の導入に伴い、値上げされました。

継続車検の印紙代は、ユーザー車検と車検業者に依頼する場合とで異なります。

それぞれの印紙代を以下の表にまとめました。

※表内にある「OSS」とは「自動車保有関係手続のワンストップサービス」の略。
検査・登録や車関連の納税管理など従来別々に行っていた申請を電子化することによって一元管理できる新しいシステムで、OSS申請が可能な業者の場合は印紙代が200円安くなります。

なぜ車検の検査手数料は現金ではなく印紙で支払うの？

車検費用の法定料金の１つである印紙代が車検の検査手数料であることは理解して頂けたと思いますが、収入印紙で印紙代を支払う理由に疑問が残ります。

現金以外にも多くの支払い方法が存在し、ポイント還元などを受けることによってお得に支払いが行える現在、費用を抑えられない印紙代などの法定費用節約のために、支払い方法を工夫したい方は少なくないでしょう。

一般的に車検と呼ばれる制度は、道路運送車両法に基づき施行される制度で、車検手数料の支払い方法についても道路運送車両法第102条第４項で自動車検査登録印紙による支払いが定められています。

このため、車検手数料の支払い方法は印紙のみで行われ、印紙代と呼ばれています。

また、車検手数料の支払いに用いられる印紙は「自動車検査登録印紙」と明記された専用印紙で、一般的な収入印紙とは異なることも、車検手数料が印紙代と呼ばれる理由ではないかと考えられます。

車検では印紙代のほかにも法定費用がある

車検の法定費用には、印紙代のほかに自動車重量税、自賠責保険料があります。

自動車重量税

自動車重量税は車の重量に応じて税率が変わる税金で、登録から13年経過、18年経過で重課になります。

なお、一定の燃費基準を満たしている場合は性能に応じて税金の減免措置が受けられます。

自賠責保険料

強制保険ともいわれる加入が義務付けられている保険で、車検時に更新するのが一般的です。

自家用乗用車の24ヵ月の保険料は20,010円、25ヵ月は20,610円、軽自動車の場合は24ヵ月19,730円、25ヵ月20,310円です。

カーリースの車検費用（印紙代）の取り扱いについて

車検は車を維持するためには避けて通れないのが実情ですが、印紙代を含める車検費用の経済的負担は決して軽いものではありません。

車を所有するデメリットの１つに挙げられると言えるでしょう。

しかし、近年人気を集めているカーリースは、車の維持費の負担が非常に少ないことから、節約上手な方たちの間で大きな注目を集めています。

カーリースは利用者が希望する車両をカーリース会社が代理購入して貸し出すサービスで、車の所有権はカーリース会社が持ち、利用者に使用権と車を貸し出します。

カーリースの料金には車検の印紙代や自動車重量税、自賠責保険料、自動車税（種別割）などが含まれています。

なお、カーコンカーリースでは車検基本料もコミコミです。

また、多くの会社がメンテナンスプランを用意しており、メンテナンスプランを追加すればメンテナンスの費用もリース料金にまとめられるので、車検時の負担はさらに少なくなるでしょう。

印紙代に代表される車検費用の負担がないこともさることながら、車検や法定点検のスケジュール管理など車の維持に必要となる管理も利用料金に含まれる個人向けカーリースには多くのメリットがあります。

そのため、車検時の出費に頭を悩ませている方にカーリースは有効な選択肢だと言えるのではないでしょうか。