車検の点検項目を一覧で紹介!法定56項目との違いも解説
作成日:2023年03月26日
車検では車の外装・内装・下回り…と、様々な箇所を点検します。
車検の際は業者に点検を任せているため、具体的な点検項目についてよく分かっていない方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、車検でチェックされる点検項目を一覧でご紹介いたします。
同一視されることが多い「法定56項目」についても解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。
そもそも車検とは何か
車検とは、公道を走行する車が国の定める保安基準に適合しているかどうかの検査を行い、車の所有者を公証・登録するための制度です。
車検の保安基準は、「自動車の構造、装置、乗車定員および最大積載量についての保安上又は公害防止上の包括的な技術基準」と定められています。
車検時に交付される車検証には自動車の種類によって有効期限が定められており、その期限が切れる前に次の車検を受けて車検証を更新しなければなりません。
車検の有効期限が切れたまま公道で走行することは道路運送車両法で禁止されており、違反すると違反点数の加算・免許停止処分・罰金または懲役刑が科せられます。
そのため、車検の有効期限をあらかじめ把握したうえで期限までに余裕をもって車検を受けることが大切です。
車検でチェックされる点検項目一覧①外装・内装
外観や内装における点検項目は、以下の通りです。
車検証との同一性
まず、車検証に記載されている内容と実際に車検を行う車の情報の同一性を確認します。
具体的に確認される内容としては、以下の通りです。
・車体番号
・エンジンに刻印されている番号
この工程で、エンジンが改造されていないかどうかもチェックされます。
ライト類
ヘッドライトやスモールライト、バックライト、ブレーキランプ、フォグランプなどがきちんと点灯するかどうかを確認します。
ウインカーとハザード
ウインカーとハザードがきちんと点滅するかをチェックします。
点灯・点滅しない原因のほとんどは電球切れのため、電球の交換で解決することが多いです。
内装類
車の内装に関して、以下のポイントがチェックされます。
・電灯類は正常に点滅するか
・シートベルトに破損はないか
・ヘッドレストはあるか
・発煙筒(非常信号用具)は搭載されているか
・ギアパターンに不具合はないか(マニュアル車の場合)
・クラクションボタンにホーンマークはあるか
ワイパー
ワイパーの検査では動作の仕方が正常か、雨や雪をしっかりと拭き取ることができるかどうかをチェックします。
ワイパーが正常に動作しなかったり、劣化で水分が拭き取れていないと不合格になります。
また、動作や拭き取りに問題がなくてもゴム部分が切れていたり緩んでいたりする場合は交換対応となります。
ウィンドウォッシャー
ワイパーと同時に確認される箇所が、ウインドウォッシャーの噴射です。
ウォッシャー液が出ない、または噴射の勢いが弱まっているとノズルが詰まっている可能性があります。
十分な量のウォッシャー液が出てこないと検査に通ることができないため、注意が必要です。
ウィンドウガラス
フロントガラス・サイドガラス・リアガラスなど、すべてのガラス類にヒビや割れがないかがチェックされます。
なお、法律で定められたフロントガラスや助手席のサイドガラスの可視透過率は「70%以上」です。
ガラスにフィルムを這っている場合、日々の開閉時で生じた摩擦傷と併せて透過率が合格ラインを下回る恐れがあります。
ホーン
ホーンを押さえたときに鳴る音量は適切か、連続して鳴るかなどがチェックされます。
道路運送車両法ではホーンの鳴り方について、以下の基準が定められています。
・連続し、かつ音の大きさや音量が一定であること
・ホーン音の大きさは前方7mの位置で112db以下87db以上であること
上記の基準を満たしていれば、社外品のホーンを取り付けていた場合も車検に合格することができます。
車検でチェックされる点検項目一覧②下回り・足回り
下回り・足回りに関係する点検項目は以下の通りです。
タイヤ
タイヤの溝が1.6mm未満になっている場合(スリップサインが出ている場合)は車検に通りません。
また、タイヤのゴムやホイールに破損やひび割れがないかに加え、タイヤのナットやボルトを軽くたたいて締め付け具合に異常はないかの確認もします。
ブレーキ
テスターの上で電光表示の指示に従ってブレーキを踏み、前輪と後輪のブレーキがしっかり利くかどうかを検査します。
ブレーキパッドが著しく劣化していても、確実に停止できれば車検には通ります。
しかし、ブレーキパッドが磨耗限界まで残り1~2mmになっている場合には車検に通るかどうかに関係なく交換した方が安全です。
また、車検ではパーキングブレーキの効き具合についても確認されます。
ドライブシャフトブーツ
エンジンとタイヤを繋いでいる細長い部品「ドライブシャフト」の間に配置された「ベアリング」を保護するドライブシャフトブーツに、破れや亀裂はないかがチェックされます。
なお、破れや亀裂があっても不合格とならないケースがほとんどですが、そのままの状態で走行するとドライブシャフトのベアリングが破損するリスクが高まります。
結果的に高額な費用をかけて修理をすることになりかねないため、車検で異常が見つかったら同時にドライブシャフトブーツを交換しておくと良いでしょう。
ステアリングラックブーツ
タイヤとハンドルを繋いでいる「タイロッド」という部品を保護するステアリングラックブーツに、破れや亀裂はないかチェックする項目です。
小さな亀裂であれば問題ありませんが、破れがあると車検に合格することはできません。
オイル漏れ
オイルが漏れている箇所がないかを検査します。
マフラー
マフラーの取付位置・排気音の音量・触媒の有無を確認します。
排気音が大きいと経年劣化で穴が空いたり断熱材が詰まっていたりする可能性が高く、交換を勧められる場合があります。
また、排気ガスに含まれる有害物質を浄化する触媒がなければ確実に不合格となるため注意が必要です。
車検でチェックされる点検項目③その他
他にも、以下のような箇所が点検項目に含まれています。
サイドスリップ
ハンドルをまっすぐに保った状態で直進した場合に横滑りする量を機械で測定します。
国産車の場合、保安基準では「走行1mにつき内外ともに5mm以内」と定められています。
タイヤの内側や外側に偏った摩耗があると不合格になりやすいため、注意が必要です。
スピードメーター
スピードメーターの表示と、実際の車の速度に誤差がないかを調べるための点検項目となっています。
検査方法は車のタイヤをローラー上に乗せて車のアクセルを踏み、スピードメーターが時速40kmに達した時にパッシングをして検査官に知らせるというものです。
インチアップなどタイヤのサイズ変更をした場合は、誤差が生じる可能性があるため注意しましょう。
排気ガス
排気ガスは、公害防止の観点から重要とされている検査項目です。
排気ガス中の一酸化炭素と炭化水素の濃度が基準値を超えると、合格することができません。
走行距離が50,000kmを超えた車の中にはこの項目で不合格になるケースがあり、車検に通すために調整・修理・交換などが必要となります。
車検の点検項目にバッテリーはない?
上項で車検の点検項目としてバッテリーは挙げていませんが、実際はバッテリーも検査の対象となります。
しかし「バッテリーは固定されているか」「絶縁状態にあるか」の2点のみクリアしていれば合格となるため、バッテリーで車検に通らなくなることはほとんどありません。
とはいえ、車を正常に走行させるためにバッテリーは欠かせません。
バッテリーは年数が経つほど出力が低下していくため、定期的な交換が必要です。
車検の点検項目は56項目ではないのか
「車検の点検項目は56項目あるのでは?」と考えた方も多いのではないでしょうか。
56項目の点検項目が定められているのは、車検ではなく法定点検です。
車検と法定点検の違い
車検と法定点検は、以下の通り目的が異なります。
・車検:国が定めた保安基準を満たしているかを確認するための検査
・法定点検:車の安全性を確認するための検査
法定点検は車検と同じく法律で義務付けられている定期点検ですが、実施しなくても罰則はなく公道も自由に走行することができます。
しかし走行の安全性を保ち事故が発生するリスクを防ぐため、必須の点検と考えて良いでしょう。
法定点検は1年(12ヵ月)ごとに行う点検と2年(24ヵ月)ごとに行う点検があり、24ヵ月点検は車検と同時に行うケースが一般的です。
車検前に自分でできる点検項目一覧
車検における点検項目の大半は整備に関する知識がなければ検査は困難ですが、以下の箇所であれば一般の方でも簡単にチェックすることができます。
・エンジンオイル、ウォッシャー液は適量か・タイヤに摩耗や傷などはないか
・ホーンは鳴るか
・ワイパーは正常に作動するか
・警告灯は点灯していないか
車検は細かな箇所まで検査されるため、事前にセルフチェックを行っておくことをおすすめします。
車の維持を楽にするなら車検・メンテナンス費用もコミコミにできる「カーコンカーリース」!
車検では内外装や足回りなど、車全体の状態を細かにチェックされます。
車の異常が複数見つかると車検時の整備費用がかさむため、定期的な車のメンテナンスは欠かさず行うことが大切です。
「カーコンカーリース」では、車検に伴う法定費用・車検基本料を毎月定額の料金に含めることができます!
さらに定期的な消耗品交換の費用も料金に含まれる「メンテナンスパック」をご利用の場合は、車の維持に関わる費用のほとんどが定額化されます。
車を持ちたいけれど維持費用が心配…とお考えの方は、楽な家計管理で安全なカーライフを楽しむことができるカーコンカーリースをぜひご利用ください。
カーコンカーリースの全プランと素敵な特典をご紹介!
最後に、カーコンカーリースがご用意している全プランを紹介します。
もらえるプラン11・もらえるプラン9・もらえるプラン7(※特選車を除く)
11年リースの「もらえるプラン11」、9年リースの「もらえるプラン9」、7年リースの「もらえるプラン7」、いずれのプランも契約満了で「クルマがもらえる」、さらにリース期間中でも一定期間経過後に返却や乗り換えがOKとなっています。
契約期間やお支払い方法(ボーナス併用払い・均等払い)も、ライフスタイルに合わせて自由設計いただけます。
リース期間中にライフスタイルに変化があったお客様はもちろん、将来的に乗り換えが必要になるかもしれないお客様であっても、安心してご利用いただけます。
- ※「もらえるプラン11」では9年経過後から、「もらえるプラン9」では7年経過後から、「もらえるプラン7」では5年経過後から、それぞれリース期間中であっても、原則解約金なしで返却や乗り換えが可能になります。
- ※返却の場合には、走行距離制限を超えていたり、おクルマの損耗状況により、精算金が発生する可能性があります。ただし、ご契約満了の場合はクルマがもらえるので、どのような状態でも清算金は発生しません。
もらえるプラン特選車
WEB申込限定で「もらえるプラン特選車」をお選びいただくことが可能です。
人気の軽自動車から普通車、商用車まで幅広いラインナップを揃えた「もらえるプラン特選車」は、メンテナンスパック、カーアクセサリーセットが毎月のリース料金に含まれている大変お得なプランです。
車検(基本料・税金・自賠責保険)2回、12ヶ月法令点検4回に加えて、エンジンオイル交換13回、オイルエレメント交換6回、ブレーキオイル交換2回、ワイパーゴム交換6回が含まれています。
- ※車検と12ヶ月法令点検の回数は乗用車の場合
のりかえプラン5・のりかえプラン3
5年リースの「のりかえプラン5」、3年リースの「のりかえプラン3」は、契約満了後にお車をご返却いただき、新車にお乗り換えすることが可能です。
ご契約期間中は、購入したときと同じようにマイカー感覚でお車をお持ちいただけます。
契約期間やお支払い方法(ボーナス併用払い・均等払い)も、ライフスタイルに合わせて自由設計いただけます。
おクルマもアクセサリーやメンテナンスまでリース料に全部コミコミで、月々定額で計画的なお支払いプランをお選びいただけます。
さらに、カーコンカーリースをご成約された方にもお得なご成約特典をご用意しております。
カーコンカーリースご成約特典
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- ※中古車リースについては、新車のリースプランと異なり、継続車検・メンテナンスやカーアクセサリーの各種オプションプラン、契約満了2年前の返却をお選びいただけません。
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