【2024年版】車検費用の内訳を一挙紹介!業者別の料金相場や平均的な費用総額も解説
更新日:2024年09月29日 作成日:2023年02月27日
車検ではまとまったお金が必要になりますが、どのような費用で構成されているかはご存知でしょうか。今回は車検費用の内訳や平均的な費用総額だけでなく、経費として計上する際に勘定科目として振り分ける費用についても解説いたします。
車検費用を安く抑えるコツや実際に車検で表を支払うタイミングなどもご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
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車検費用の金額
車検費用内訳は大きく分けて法定費用、車検基本料、部品交換の費用の3つで構成されています。
法定費用
法定費用の内訳は自動車重量税、自賠責保険料、検査手数料(印紙代)です。
金額が法律で決められていますので、どの業者に車検を依頼しても法定費用は同じです。
自動車重量税
自動車重量税は、車両の重量に対して課せられる税金です。
以下のように重量が0.5t増えるたびに税額が高くなる一方、環境性能などにおける一定以上の基準を満たした「エコカー」は免税または減税となります(エコカー減税)。
エコカー以外 | |||||
車両重量 | エコカー | エコカー(本則税率) | 経過年数12年まで | 13年経過 | 18年経過 |
0.5t以下 | 0円 | 5,000円 | 8,200円 | 11,400円 | 12,600円 |
~1.0t | 10,000円 | 16,400円 | 22,800円 | 25,200円 | |
~1.5t | 15,000円 | 24,600円 | 34,200円 | 37,800円 | |
~2.0t | 20,000円 | 32,800円 | 45,600円 | 50,400円 | |
~2.5t | 25,000円 | 41,000円 | 57,000円 | 63,000円 | |
~3.0t | 30,000円 | 49,200円 | 68,400円 | 75,600円 | |
軽自動車 | 5,000円 | 6,600円 | 8,200円 | 8,800円 |
※自家用・2年分・継続検査の場合
自賠責保険料
すべての車に加入が義務付けられている自賠責保険の保険料は、自家用車の場合24ヵ月または25ヵ月の契約分を支払います。
2023年4月より賦課金(ひき逃げ・無保険車による事故被害者の救済に充てる保険料の一部)は引き上げられる一方、保険料の総額としては1割程度引き下げられる予定です。
24ヶ月 | 25ヶ月 | 36ヶ月 | 37ヵ月 | |
自家用乗用車 | 17,650円 | 18,160円 | 23,690円 | 24,190円 |
軽自動車 | 17,540円 | 18,040円 | 23,520円 | 24,010円 |
※2024年現在の保険料
※沖縄県・離島を除く
検査手数料(印紙代)
指定工場や認証工場での検査にかかる手数料で、普通自動車は印紙や証紙、軽自動車は現金で支払います。
指定工場 | 認証工場 | |
普通自動車 | 1,800円
※オンライン決済の場合1,600円 |
2,300円 |
小型自動車 | 2,200円 | |
軽自動車 | 2,200円 |
車検基本料
車検基本料金の内訳は業者によって多少異なりますが、一般的には以下の費用で構成されています。
・24ヵ月点検費用
・保安確認検査料
・車検代行手数料
・書類作成費用 など
主な車検業者ごとの車検基本料の相場は、以下の通りです。
業者 | 車検基本料 |
ディーラー | 4万円~10万円程度 |
車検専門店 | 1万円~4万円程度 |
民間整備工場 | 2万円~6万円程度 |
カー用品店 | 1万円~4万円程度 |
ガソリンスタンド | 1万円~4万円程度 |
上記の通り、業者によって車検基本料の相場は異なります。
料金の傾向や特徴を理解のうえ、自分に合った依頼先を探すことが大切です。
以下より、各業者の料金やサービスの傾向について解説いたします。
ディーラーの車検基本料相場
ディーラーにおける車検基本料金の相場は、「4万~10万円程度」となっています。
自動車メーカーの正規販売店であるディーラーは、自社製の車に関する知識が豊富なスタッフに対応してもらえます。
予備整備も入念に行ってもらえるため、常に車を万全な状態に整えたい人にとってメリットが大きい業者です。
しかし質の高いサービスに期待ができる一方で他の業者よりも費用が高くなりやすいです。
車検専門店の車検基本料相場
車検専門店の車検基本料の相場は、「1万~4万円程度」です。
車検専門店は1日で検査が終了するケースもあり、時間をあまりかけたくない方におすすめな業者です。
また、ディーラーよりも費用が安い傾向にある点もメリットといえます。
そのぶん、必要最低限の整備しか行われない傾向にあり、複雑な修理には対応してもらえない場合もあります。
民間整備工場の車検基本料相場
民間整備工場の場合、車検基本料は「2万~6万円程度」が相場です。
民間の整備工場は、ディーラーや車検専門店のように価格やサービスの内容に差が出やすいです。
予算に合わせて整備の内容を柔軟に変えてもらえることも多い点はメリットですが、依頼の前に技術レベルを見極める必要があります。
カー用品店・ガソリンスタンドの車検基本料相場
カー用品店やガソリンスタンドの車検基本料はおおよそ同程度で、相場としては「1万~4万円程度」となっています。
カー用品店やガソリンスタンドは全国的に多くの店舗を展開しており、料金も比較的安いため気軽に利用することができます。
ただし、店舗によって整備の質や代車の有無などが異なるため事前に確認することが大切です。
部品交換の費用
点検の結果、部品交換が必要になれば、その費用も料金に上乗せされることになります。
具体的な費用は交換する部品によって大きく変わる場合もあるため、事前の見積もり時に確認する必要があります。
参考として、車検において交換することが多い部品と交換費用の相場をご紹介いたします。
部品 | 費用相場 |
エンジンオイル | 4,000円程度 |
オイルエレメント | 2,000円程度 |
タイミングベルト | 50,000円程度 |
ブレーキパッド | 15,000円程度 |
ブレーキフルード | 5,000円程度 |
車検費用総額の平均
車検費用の総額は様々な条件によって変動しますが、平均的な金額としては普通車の場合「10万円前後」です。
ただし総額は業者だけでなく車種や整備項目の数によって大きく変動するため、上記の金額はひとつの目安として参考にしてください。
車検費用総額を安く抑えるには?
見積もりを依頼した結果、費用総額が想像以上に高くなってしまった場合は以下のような工夫をすることで総額を安く抑えられる場合があります。
相見積もりでお得な車検業者を探す
車検費用のうち、法定費用はどの業者に依頼しても変わりませんが車検基本料に関しては業者ごとに大きく異なります。
同じ車の車検・整備でも、業者によって万単位の差額が生じることもあるでしょう。
そのため、お得に車検を済ませるなら複数の業者で見積もりを取り、内容を比較することが大切です。
同様のサービスを、より安く受けられる業者を探しやすくなります。
整備項目は最低限の内容に抑える
車検時に提案される整備の中には、「検査に通るために必要な整備」と「今すぐは必要ないがより安全な状態にするための整備(予防整備)」があります。
予防整備まで徹底的に行うと、その分整備代がかさんで車検費用が高くなってしまいます。
車検時にまとまった出費を発生させたくない場合は、業者に相談のうえ予防整備を省略してもらうと良いでしょう。
日頃からメンテナンスを欠かさない
予防整備を省略しても、様々な箇所で部品に不具合が生じていると結果的に整備代がかさみます。
それを防ぐためにも、日頃から定期的なメンテナンスを欠かさないようにしましょう。
こまめにメンテナンスを行っておけば車検時は少ない整備で検査をクリアできるだけでなく、愛車も長持ちします。
乗り換えの際はエコカーを検討する
現在の車に長く乗り続けている場合、各箇所で部品の劣化が進んでおり整備代が高くなる可能性もあります。
そのため、乗り換えを検討することもひとつの手です。
環境性能に優れた車(エコカー)へ乗り換えれば、車検時に支払う自動車重量税の他、自動車税も減税の対象となります。
今後の車検費用や税金の支払総額が抑えられ、結果的にお得な選択にもなり得るのです。
ただし、エコカーの減税措置には期限が設けられているため、早めの検討をおすすめします。
費用はいつ支払う?車検を受ける流れ
車検費用を用意したら、どのタイミングで支払えば良いのでしょうか。
以下より、車検費用を支払うタイミングを踏まえて、車検の基本的な流れをご紹介いたします。
業者に依頼する場合とユーザー車検を実施する場合とで流れが異なるため、事前に把握しておきましょう。
業者に車検を依頼する場合
業者に車検を依頼する際の基本的な流れは、以下の通りです。
1 車検の依頼先候補となる業者を2~3社程度見つける
2 各社で見積もりを取って比較する
3 依頼を決めた業者に車検の予約をする
4 必要な書類を用意する
5 店舗に車を預ける・代金を支払う
6 指定の日時に来店して車を引き取る
なお、業者による車検では以下の書類が必要です。
・車検証
・自賠責保険証
・自動車税納税証明書
・印鑑
紛失すると再発行に時間がかかる場合もあるため、予約前に確認しておくことをおすすめします。
ユーザー車検の場合
ユーザー車検を行う場合、基本的には以下のような流れで進みます。
1 検査場の予約をする
2 必要書類を用意する
3 予約日に運輸支局の窓口で書類提出と法定費用の支払いを済ませる
4 自動車に乗って所定の検査コースに従い検査を受ける
5 新しい車検証が交付される
ユーザー車検に必要な書類は、以下の通りです。
・車検証
・自賠責保険証
・自動車税納税証明書
・印鑑
・自動車検査票
・自動車重量税納付書
・継続検査申請書
・定期点検整備記録簿
なお、自動車検査・自動車重量税納付書・継続検査申請書は、運輸支局でもらえます。
見本の通りに正しく記載してから、窓口に提出しましょう。
車検費用を経費計上する際の勘定科目について
仕事用の車を所有している法人や個人事業主の場合、車検費用を経費として計上することができます。
計上の際、どの費用をどの勘定科目に記載するかは決まっていないため、自分が分かりやすいように仕訳をしても問題ありません。
ただし、プライベートでも車を使用している場合は必ず仕事で使用している分だけを経費として計上しましょう。
どうしても勘定科目に迷ってしまう場合は、以下の仕訳を参考にしてみてください。
費用 | 勘定科目 | 税区分 | |
法定費用 | 自賠責保険料 | 保険料 | 非課税仕入 |
自動車重量税 | 租税公課 | 不課税仕入 | |
検査手数料(印紙代) | |||
車検基本料 | 検査代行手数料 | 支払手数料 | 課税仕入 |
部品交換の費用 | 車両費または修繕費 |
なお、税区分はその取引における消費税の有無などを示す項目なので、自由に設定することはできません。
カーコンカーリースなら車検費用も計算せずに車を維持できる!
本記事にて解説した通り、車検費用は様々な費用で構成されています。
総額にして10万円前後とまとまったお金が必要になるため、車検当日までに総額を計算しつつ、計画的に家計をやりくりしなければなりません。
毎月定額で利用可能な「カーコンカーリース」なら、車両本体価格だけでなく各種税金・自賠責保険料・車検基本料も料金にコミコミとなっています。
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契約期間やお支払い方法(ボーナス併用払い・均等払い)も、ライフスタイルに合わせて自由設計いただけます。
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