車検は自分で通せる?ユーザー車検のやり方や費用など徹底解説
作成日:2023年02月27日
車検費用を安く抑える手段として、自分で車検を実施する「ユーザー車検」を上げることができます。
しかし、「車検に関する知識がない自分でもしっかりと検査をできるのだろうか」と疑問に思うのではないでしょうか。
そこで今回はユーザー車検の費用ややり方、検査項目などを詳しく解説いたします。
自分で車検を行う「ユーザー車検」とは
ユーザー車検とは、全国各地にある運輸支局(軽自動車の場合は軽自動車検査協会)にて自分で車検の手続きを自分で済ませることです。
多くの人は車検を車検業者に依頼して代行してもらうため、代行手数料として1万円~3万円支払います。
また、車検業者は車検に通すのに必要な整備だけではなく、車を万全な状態にするためのメンテナンスや消耗部品の交換なども合わせてする場合がありますので、その料金も支払うことになります。
しかしユーザー車検であれば車検業者に手続きの代行手数料を支払う必要はなく、車検に通す修理や部品交換が必要なければ、最低限の費用(法定費用)のみで済みます。
ユーザー車検は初めてでも難しくない?
意外にも、車検の手続き自体はそれほど難しくありません。検査で車に異常が見つからなければ、短時間で終了します。
新車登録から10年以内の車の場合、適宜消耗部品の交換やメンテナンスを実施していれば、スムーズに車検に通る可能性が高いです。
ただし、ユーザー車検を実施するにはある程度の車の知識が求められます。
ユーザー車検にかかる費用
ユーザー車検では、主に以下の費用がかかります。
・陸運局の検査手数料
・自賠責保険料
・自動車重量税
自賠責保険料や自動車重量税は業者に依頼する車検と同様ですが、陸運局に手数料を支払うという違いがあります。
それぞれどのような費用でいくらかかるのか、詳しく解説いたします。
陸運局の検査手数料
陸運局で検査を受ける際にかかる手数料のことで、車の用途やサイズによって金額が決まっています。
自家用車の場合におけるサイズ別の検査手数料は、以下の通りです。
サイズ区分 | 金額 |
普通自動車 | 1,800円 |
小型自動車 | 1,700円 |
軽自動車 | 1,400円 |
自賠責保険料
車の購入時に加入が義務付けられている、自賠責保険の保険料です。
一般的に自賠責保険は車検のタイミングで更新となるため、保険料も支払う必要があります。
24ヶ月 | 25ヶ月 | 36ヶ月 | 37ヵ月 | |
自家用乗用車 | 20,010円 | 20,610円 | 27,180円 | 27,770円 |
軽自動車 | 19,730円 | 20,310円 | 26,760円 | 27,330円 |
※沖縄県・離島を除く
自動車重量税
車の重量や燃費性能などに応じて金額が決まっている税金で、燃費性能が優れた「エコカー」は免税または減税となります。
エコカー以外 | |||||
車両重量 | エコカー | エコカー(本則税率) | 経過年数12年まで | 13年経過 | 18年経過 |
0.5t以下 | 0円 | 5,000円 | 8,200円 | 11,400円 | 8,800円 |
~1.0t | 10,000円 | 16,400円 | 22,800円 | 12,600円 | |
~1.5t | 15,000円 | 24,600円 | 34,200円 | 25,200円 | |
~2.0t | 20,000円 | 32,800円 | 45,600円 | 37,800円 | |
~2.5t | 25,000円 | 41,000円 | 57,000円 | 50,400円 | |
~3.0t | 30,000円 | 49,200円 | 68,400円 | 63,000円 | |
軽自動車 | 5,000円 | 6,600円 | 8,200円 | 75,600円 |
※自家用・2年分・継続検査の場合
ユーザー車検を受ける前に自分で準備しておくこと
自分で車検に通すユーザー車検をスムーズに終わらせるには事前準備が欠かせません。ここでは、ユーザー車検の前に済ませておくべき準備の内容を解説いたします。
車の整備
タイヤ
タイヤの溝のスリップサインが出ていたり、タイヤの側面にひび割れができていたりすると、車検に通りません。新しいタイヤに交換しましょう。
ライト類
ヘッドライト、スモールライト、ウインカー、ブレーキランプ、バックランプなどのライト類が全て点灯するかを自分で確認しましょう。
点灯しなければ中の電球を交換することで解決するケースがほとんどです。
また、ヘッドライトの向きがズレていると不合格になってしまいます。
ヘッドライトの向きの確認や調整は自分ですることも可能ではありますが、自信がなければ業者に依頼しましょう。
ブレーキ
ブレーキの利きが悪くなっていたらブレーキパッドの寿命が近づいている可能性があります。
ブレーキパッドの交換も自分で可能ですが、車の安全性に直接関わる箇所であるため業者に依頼することをおすすめします。
ワイパーとウォッシャー液
ワイパーゴムが劣化していたら、交換する必要があります。
また、ウォッシャー液の残量も確認しておきましょう。
クラクション
クラクションがきちんと鳴るかも要確認です。
書類の準備
下記の書類をユーザー車検の予約をする前に準備しておきましょう。
・自動車検査証(車検証)
・自動車税納税証明書
・現在加入中の自動車損害賠償責任保険証明書(自賠責保険の証明書)
・24カ月定期点検整備記録簿
※24カ月定期点検整備記録簿は車検時に必要とされていますが、「整備は車検後に実施する」と伝えれば、当日は必要ありません。ただし、24カ月定期点検整備は法律で実施が義務付けられているため、後日行わなければなりません。
初めてなら必見!自分で車検を行う手順
ユーザー車検の流れをご紹介します。ここでは、軽自動車ではなく普通車であることを前提にご説明させていただきます。
1 予約
普通自動車の場合はインターネットのみ、軽自動車の場合はインターネットまたは電話で予約が可能です。
2 予備検査場の利用
運輸支局の近くには、車検と同じ項目の検査を本番前に実施できる民間の予備検査場があり、車の状態の最終チェックができます。利用料金は1,500円〜3,500円ほどです。
ただし、地域によっては利用できる予備検査場がない可能性もありますので、事前に確認しておきましょう。
3 運輸支局にて用紙の入手・作成
運輸支局の窓口で、自動車検査票、自動車重量税納付書、継続検査申請書を入手し、必要事項を自分で記入します。
4 検査手数料と自動車重量税の支払い
運輸支局場内の印紙・証紙販売窓口で、検査手数料分と自動車重量税額分の印紙、証紙を購入し、自動車検査票および自動車重量税納付書に貼り付けます。
5 自賠責保険の継続加入の手続き
運輸支局の敷地内に損害保険の代理店がありますので、そこで自賠責保険の継続加入の手続きをして、新しい自賠責保険の証明書を入手します。
この手続きには、車検証と現在加入中の自賠責保険の証明書が必要です。
6 納税確認
自動車税納税証明書(継続検査用)を運輸支局場内の自動車税事務所の窓口に提示して押印してもらいます。
※2017年4月に納税証明書の電子化が始まり、一定の条件(滞納していないこと、納税から3週間経過していること)でこの手続きを省略できるようになりました。
7 車検受付
運輸支局のユーザー車検受付窓口に、書類一式を提示し、予約番号を伝えて受付を済ませます。
8 受検
自分で車に乗って検査コースに入場して受検します。
問題があった場合には自動車検査票に不適合箇所の内容が記入されますので、調整してから再度受検します。1回の検査申請で3回までの受検が可能です。
9 車検証の交付
検査に合格したら、書類一式を車検証交付窓口に提出し、新しい車検証と検査標章(車検ステッカー)の交付を受けて、ユーザー車検は終了となります。
ユーザー車検の際に自分で検査する項目
ユーザー車検では、以下の項目について検査を行います。
各書類の情報と車の同一性
コースに入場すると、検査官が車検証・各種申請書類の内容と車の情報に違いがないかを検査します。
・車体番号
・種別
・用途
・ナンバープレート
・原動機型式
・車体の形状
外回り(外観)
上記と同じく、検査官が目視で検査する項目です。
フレームや車体・保安装置・走行装置・乗車装置・電気装置などを、目視または工具を用いて検査します。
また、ライト類やワイパー、クラクションなどの動作状況も同時に確認します。
足回り
タイヤとホイールにひび割れや偏摩耗、スリップサインなどの劣化症状が現れていないかを確認します。
劣化症状の他、タイヤやホイールが車体から1cm以上はみ出ていると車検に合格できません。
サイドスリップ
コース上にタイヤを合わせてゆっくりと車を走らせ、車が真っすぐに走行できるかを確認する検査です。
左右のズレが基準値を超えていなければ、合格となります。
排ガス
マフラーから排出されるガスの、有毒な「一酸化炭素」と「炭化水素」の濃度を確認する検査です。
車のエンジンをかけたまま、排ガスのテスターをマフラーに差し込んで測定します。
ブレーキ
コース上にあるローラーの上でブレーキ操作を行い、ブレーキの制動力に異常がないかを確認します。
判定開始の指示が出たら、ブレーキをしっかりと踏み込むことが正確に検査するポイントです。
スピードメーター
車のスピードメーターと、実際の速度に誤差がないかを確認する検査です。
指示通りに時速40kmまで速度を出し、車のスピードメーターが40kmを指したらパッシングで検査官に知らせます。
時速10km程度の誤差なら不合格になることはありませんが、それを超える誤差があると整備が必要とみなされる可能性があります。
ヘッドライト
指示通りにロービームでヘッドライトを点灯させ、照射光度と向きが適切かどうかを確認します。
以前はハイビームで検査が行われていましたが、2015年9月から検査対象がロービームに変更されています。
下回り
検査官が車体の下に入り、かじ取装置・制動装置・原動機・燃料装置・走行装置などに異常がないかを確認します。
以上が見つかった場合、検査官から呼び出され指示を受けることになります。
実は厳しい?ユーザー車検に通らないケース
ユーザー車検では保安基準を満たせなかった場合だけでなく、以下の通り様々な理由から不合格となることがあります。
・書類に記入漏れや不足がある
・交通違反や駐車違反の違反金を支払っていない ・整備不良で保安基準を満たせていない ・検査中の操作ミス |
上記のようなミスを出さないよう注意を払い、ユーザー車検の検査をスムーズに通過しましょう。
【注意】当日中の検査は3回まで
ユーザー車検で不合格となった場合、検査中の操作ミスなどその場で解決できる原因であれば当日中は3回目まで再検査を行うことが可能です。
3回検査を行ってもなお合格できない場合、後日改めて予約のうえ車検を受ける必要があり手間がかかります。
なお、最初の検査日から2週間以内であれば日をまたいでも不合格となった箇所のみの検査で完了します。
しかし2週間を超えると、合格した箇所も含めすべて最初から検査を行うことになるため注意が必要です。
車検時期・費用が心配なら「カーコンカーリース」がおすすめ!
今回解説した通りユーザー車検は自分で検査を実施する必要があり、不合格となれば余計に時間と労力を消費してしまいます。
とはいえ業者に車検を依頼する場合、高額な車検基本料と法定費用をまとめて用意しなければならないため家計の管理に頭を悩ませる方は多いものです。
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カーコンカーリースの全プランと素敵な特典をご紹介!
最後に、カーコンカーリースがご用意している全プランを紹介します。
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11年リースの「もらえるプラン11」、9年リースの「もらえるプラン9」、7年リースの「もらえるプラン7」、いずれのプランも契約満了で「クルマがもらえる」、さらにリース期間中でも一定期間経過後に返却や乗り換えがOKとなっています。
契約期間やお支払い方法(ボーナス併用払い・均等払い)も、ライフスタイルに合わせて自由設計いただけます。
リース期間中にライフスタイルに変化があったお客様はもちろん、将来的に乗り換えが必要になるかもしれないお客様であっても、安心してご利用いただけます。
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