タントはこのような方におすすめ！

・室内の広さや収納力を重視する方

・小さなお子さんやお年寄りの送迎をする方

・安全装備が充実している車がお望みの方

タントの特長

「タント」はダイハツが開発した軽スーパーハイトワゴンで、天井の高い広々とした室内空間と、乗り降りがしやすい「ミラクルオープンドア」などを主な特長としています。

タントの初代モデルは2003年11月に発売。同社の「ムーヴ」よりもキャビンを大きくし、結果として全高1,700mmを超え、「軽スーパーハイトワゴン」というジャンルを確立させた車種として知られています。2005年には、シャープでスポーティな外観デザインの「タントカスタム」もラインナップに追加しました。

現行型のタントは2019年７月に発売された４代目のモデルで、新設計思想「DNGA」による最初の車種と位置付けられており、従来よりも基本性能がアップしています。ちなみに「DNGA」とは、トヨタ自動車が開発した車両作りシステム「TNGA」をベースに、ダイハツが主導して作り上げた軽自動車、小型車を対象とした設計思想です。

2020年12月には一部改良が行われ、新しいグレードが追加され、安全機能も向上しました。

タントの最大の魅力は、センターピラーレス構造（助手席と後部の間の柱をスライドドアに格納する構造）で助手席と後部座席が大きく開く「ミラクルオープンドア」です。また、降車時にスイッチで予約することで、次に乗る際に電子カードキーを持って近づくだけで助手席側のスライドドアが自動で開く機能も搭載されています。その上シートアレンジも多彩で、買い物や家族の送迎、アウトドアなどでの使い勝手の良さは随一と言えるでしょう。

タントの外装デザイン(エクステリア)について

タントのボディの大きさは全長3,395mm、全幅1,475mm、全高1,755mm（４WD車は1,775mm）で、シンプルで親しみやすいエクステリアのデザインとなっています。ただ既述の通り、ドレスアップバージョンのタントカスタムは、スポーティなデザインを採用しています。標準のタントが柔らかな印象を与えるのに対し、カスタム車はメッキパーツを使用してキリッとした存在感を出しています。

タントのカラーバリエーションは全18色と豊富にあります。タントとタントカスタムに共通のカラーが６色、２トーンカラーを含めたタント専用のカラーが７色、タントカスタム専用のカラーが５色あります。人気が高いのは、共通カラーの「パールホワイトⅢ」や「ブラックマイカメタリック」です。

個性的な色も多くあります。例えば、共通カラーでは「ファイヤークォーツレッドメタリックタント」が売れています。タント専用色ではピンク系の「ライトローズマイカメタリック」や２トーンカラーの「アイスグリーン×シャイニングホワイトパール」など、タントカスタムでは青みの強い濃いグレーの「メテオライトグレーイリュージョナルパール」や、２トーンカラーの「ブラックマイカメタリック×レーザーブルークリスタルシャイン」などが用意されています。

タントの室内空間(インテリア)について

広々とした室内空間はタントの魅力の１つとなっています。車内寸法は室内長2,180mm（一部グレードは2,060mm）、室内幅1,350mm、室内高1,370mmです。

タントの内装色はグレーで、ボディカラーやグレードによってインパネにグリーンまたはネイビーのアクセントカラーが採用されています。タントカスタムの内装色はブラックで、インパネにネイビーのアクセントカラーが施されており、随所にメッキ加飾もされています。

フロントシートはベンチタイプ（最廉価グレードはセパレートタイプ）で、シートバック側から操作可能なロングスライド機構（運転席は可動幅540mm、助手席は同380mm）を備えています。リアシートも左右独立して240mm可動しますし、リクライニング機構とワンタッチで前倒し格納できる「ワンモーション格納」機構も搭載です。

片側または両側のリアシートを格納することでたくさんの荷物を積載できますし、左側リアシートを格納し、助手席シートバックを後ろへ倒すことで長尺物の積載もできます。また、全シートをフルフラットにして車中泊することも可能となっています。

タントの走り・燃費性能について

タントは「DNGA」に基づく設計で、軽量・高剛性のボディとサスペンションを採用しています。背丈が高いながらも優れた走行安定性を実現しており、高速道路やカーブの多い道路でも安心して運転することが可能です。

搭載エンジンには、グレードによって、最高出力52PSの直列３気筒エンジンと同64PSの直列３気筒ターボエンジンの２つのバリエーションがあります。どちらにも、ベルトに加えギヤ駆動も併用する最新設計の高効率トランスミッション「D-CVT」が採用されており、発進から高速域までスムーズに加速することができます。

駆動方式は２WD（FF）と４WDが全グレードに用意されています。燃費性能（WLTCモード）は、自然吸気エンジン搭載の２WD車が21.2km/L、同４WD車が20.2km/L、ターボエンジンの２WD車が20.0km/L、同４WD車が18.8km/Lと、高い水準となっています。

タントの安全装備・機能について

タントにはダイハツの先進予防安全機能パッケージの「スマートアシスト」が全車標準装備されています。

スマートアシストには、「衝突回避支援ブレーキ機能」や「ブレーキ制御付誤発進抑制機能（前方・後方）」、「車線逸脱抑制制御機能」、「全車速追従機能付ACC（アクティブクルーズコントロール）」、「AHB（オートハイビーム）」など、17種類の機能があります（機能はグレード別設定で、一部はオプション）。

中でも、駐車時にカメラで駐車枠の白線を検知して音声とモニターガイドに加えてハンドル操作を助ける「スマートパノラマパーキングアシスト」や、対向車が来た場合に自動でハイビームの一部を遮光する「ADB（アダプティブドライビングビーム）」は軽自動車初の機能となっています。

タントのグレードは９タイプ！

タントのグレードは全９種類あります。標準車のタントには「L」、「X」、「X ターボ」、「L（スマートアシスト非装着車）」、「X」から一部装備を省いた「X“スペシャル”」の５グレードがあり、タントカスタムには「X」、「RS」、エクステリアにメッキ加飾を施すなどをした「X スタイルセレクション」、「RS スタイルセレクション」の４グレードが用意されています。

各グレードの違いは、主に搭載エンジンと装備にあります。

タントの「X ターボ」とタントカスタムの「RS」にはターボエンジンが、これら以外のグレードには自然吸気エンジンが搭載されています。

タントの「L」では運転席およびリアシートのロングスライド機構が非搭載で、「L」と「X“スペシャル”」ではパワースライドドアがありません。「X」と「X ターボ」では左側にのみパワースライドドアが採用され、右側はオプションで付ける形になっています。タントカスタムは装備が充実しており、両側パワースライドドアは全グレードに標準で付いています。

グレードを絞るコツは、まずはエンジンで考えることです。街乗りがメインと言う場合には自然吸気エンジンで基本的に十分で、長距離ドライブが多いというケースでは馬力があって「全車速追従機能付ACC」も搭載するターボエンジンがおすすめとなります。ちなみに、タントの人気グレードは「X」で、タントカスタムで人気なのは「RS」となっています。